少女と聖導女との語らいで物語が紡がれていきます。穏やかな会話の中に、この世界の静かさと美しさ、そして冷たさが感じられます。作者様の執筆の特徴である、静かで綺麗な世界観の中で、二人の語らいは穏やかで美しく、そしてどこか冷たい。読後にじわじわと余韻が広がります。気に入ったら本編も是非。
透明感のある文体と、その裏側に潜む独特な緊張感に惹き込まれました。中庭の光や鐘の音といった静かな情景描写が美しく、シスターと少女の会話から自然とこの世界の『理(ことわり)』が伝わってくる構成が見事です。慈愛に満ちた平穏な日常の中に、名前さえ持たない『女神』という存在の異質さや、忘れ去られた歴史の影が微かに透けて見えるようで、ゾクりとするような魅力を感じました。静謐でありながらどこか空恐ろしい、非常に完成度の高いプロローグだと思います。続きが気になる素晴らしい世界観でした!