レゾンノベル
篠原いえで
プロローグ
先生がいなくなって、早くも三年がすぎようとしていた。それでもこの三年、世界が正常にまわっていたということは、やはり先生の生きる理由も、この世界からしたら大して価値のない、個人的で些細なことだったのだろう。何回目だろうか。ふと甘いものが食べたくなるように、ふと、死んでもいいと思った。先生がいないのだから。
「私は結局生きる理由に…先生に、依存していたのでしょうか。」
問いかけの答えは返ってこない。私は考えることをやめて、目をつむった。懐かしい夢を見るために。
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