ラブ・ガーディアンズ 〜ヤンデレ女子達がサッカーで超絶連係プレー!
イーグル
第1話 入部拒否されたサッカー少年は転校生の女子と出会う
僕は今、高校サッカーの強豪校で知られる東京の『恋風(れんふう)高校』に来ている。
そのサッカー部の部室を訪れて入部届けを提出した所だ。
今日から3年間、此処でサッカーをやるんだと僕が意気込んでいた時──。
「──不採用」
「え!?」
僕の入部届けを受け取った先輩部員は一言告げると、提出した紙をビリビリと引き裂いた。
「通じる訳ねぇだろ、お前みたいなひ弱なチビなんて」
僕と比べたら体格がずっと良くて背も高い男の先輩。
その人は僕の姿を見て、恋風サッカー部で通じないと鼻で笑う。
「つかチビ過ぎ。こいつ本当に高校生かよ?」
「わっ!」
後ろから誰かに制服の首根っこを掴まれ、僕の体が軽々と浮き上がった。
目の前の先輩とは違う男の声だから、別の人に持ち上げられてるんだ。
そんな僕の姿を見た部員達、全員が笑ってくる。
「お、お願いします! せめて僕のサッカーの実力を見てからでも……!」
「ああ?」
「ひっ……!?」
すると僕を持ち上げている人と目が合う。
物凄く睨んで来て怖い、僕の言いたい言葉が出て来なくなる。
「こんな小さくて細い、何の実績も無ぇ奴にいちいち時間割ける訳ねぇだろ。一丁前に実力とか口にすんじゃねぇぞガキ」
「つーか、ガタガタ震えてんなおい? か弱けりゃ度胸も無い腰抜けじゃ、恋風サッカー部どころか高校サッカーも出来ねぇよな」
「サッカーやりたけりゃ小学校にでも行って混ぜてもらえよ」
僕の体格じゃ過酷な高校サッカーに耐えられなくて、ついて行けない。
彼らに言われっぱなしだけど、大きくて体格の良い男子達に取り囲まれた僕は怖くて何も言葉が出て来なかった。
「分かったらママん所に帰んな弱虫チビ!」
「わぁっ!?」
僕を掴んでいた人に部室の外へ放り投げられ、小柄な僕の体は宙を舞うと、お尻を地面に打ってしまう。
「うう……」
「どうしても恋風でサッカーやりたいっつーなら女子サッカー部にでも行ってろ。学校の外れのボロ屋敷みてぇな所で廃部寸前になってるけど、お前みたいなチビガキにはお似合いだからよ」
そう言って僕を放り捨てた人は部室の扉を閉めて、その場には僕だけが取り残される。
「(此処でサッカーやろうと思って……あれだけ勉強頑張ったのに……)」
何の実績も無い無名の僕がスポーツ推薦が貰えるはずもなく、恋風に入る為に去年は勉強をしまくってきた。
その報いが今の状況。
サッカー部でレギュラーを目指すどころか、此処でサッカーをやる事すら許されない。
お尻が痛みながらも立ち上がって、僕は失意のままフラフラと歩き始める。
「(もっと体が大きくて逞しかったら……)」
校舎の窓に反射して今の自分の姿が見えた。
身長は145cm程度と中学生どころか小学生ぐらい低く、体格も細身で頼りない。
顔も女子に近いような幼い顔で、男らしさなんか欠片も無かった。
一生懸命サッカーに打ち込んだつもりだけど、僕の体がついて行けなくて何処のチームでもレギュラーどころか、補欠にもなれないまま終わってしまう。
それが恋風高校1年になった僕、小平神兎(こひら しんと)の人生だ。
「(高校……どう過ごせばいいんだろ……)」
何も考えられない状態で、僕がフラフラと前を歩いていたら──。
パフッ
僕の顔が突然大きくて柔らかい物に包まれた。
どん底まで落ち込んでいる今の僕には凄く心地良くて落ち着く。
「(ああ……なんか、甘い匂いがして良いなぁ……)」
このまま離れたくなくて、全てを委ねてしまいたい。
そんな思いが僕の頭を支配してくる。
「──ねぇ、大丈夫?」
「ふあ……?」
僕の頭上から女性の声がして、顔を上に向けた。
そこには心配そうに見つめる、赤く長い髪をした人物。
恋風の女子制服を着ていて女子だと分かり、僕は全てを理解すると急に意識が覚醒する。
「わぁぁぁ!? ごめんなさい!!」
叫びながら慌てて女子から離れると、僕は彼女へ頭を下げた。
今まで、おっぱいに僕は埋まってたという事になってしまい、犯罪者としての自分の未来が頭をぐるぐると駆け回る。
サッカー部に入れなかった僕を神様は追い打ちをかける気なんだ……!
すると彼女は僕に近づくと、頭を撫でてきた。
「よしよし、怖くない怖くな〜い。此処は高校に通うお兄さんお姉さんが来る所なのに、小学生の君が居たら駄目だよ〜?」
笑って子供扱いしてくる女子に、僕は小学生と思われてしまう。
平手打ちとか食らうのを覚悟してたけど、とりあえず色々説明しなぎゃいけないみたい……。
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此処まで見ていただきありがとうございます。
可愛いショタの元にヤンデレな女子達が集う、おねショタサッカー小説となります。
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