第27話 Sランク称号獲得、ギルド内での名声上昇、次なる異世界挑戦への布石


カルナスのギルド広間は朝から活気に満ちていた。

川谷ゆうじは昨夜の未知の強敵討伐の報告を済ませ、

今日はいよいよSランク称号の授与式が行われる日だった。


「川谷ゆうじ、あなたの功績をここに讃える」

ギルド長の言葉に、広間にいた冒険者たちの視線が一斉に集まる。

ゆうじの胸に、誇りと緊張が同時に広がる。


サフィアが笑顔で近づいてきた。

「本当に頼もしいわ、ゆうじ」

「ありがとうございます、これも皆のおかげです」

仲間たちの存在が、胸の奥で温かい力となる。


授与式では、ゆうじにSランクの証となる金の徽章が手渡される。

それを受け取り、ゆうじは静かに拳を握る。

「これで……さらに強くなる」

変換スキルで得たゴールドをステータスに回し、筋力・体力・素早さ・知力をさらに上昇させる。


広間の冒険者たちの視線は、これまでのFランクの少年が

Sランクに到達したことに驚きと称賛の色を隠せない。

「……あの少年がここまで成長したのか」

DランクやCランクの冒険者たちの間で、噂が瞬く間に広まる。


リオ・ヴェルンも広間の隅からゆうじを見つめる。

「……まだ俺は負けていない」

ライバル心を燃やしつつ、次なる挑戦への思いを胸に秘める。


授与式が終わると、ギルド長が次なる依頼について説明を始める。

「次は、異世界エリア『ルミナス峡谷』への挑戦だ」

峡谷には未知の魔獣と遺跡が眠るとされ、Sランクでも危険な任務である。


ゆうじは拳を握り直す。

「……次はもっと強くなる」

仲間たちも互いに頷き、士気を高める。

サフィアは作戦会議で、森で培った戦術を応用する提案をする。

リーナは回復支援、エリオは剣技の連携、ミラは魔法戦術、

カレンは注意分散と地形利用を強化。全員が戦力として最大限に活かされる布陣を作る。


ギルド広間を出ると、カルナスの街並みが朝日で輝いていた。

「ここからが本当の冒険の始まりだ」

ゆうじは静かに決意を胸に刻む。


報酬や称号、仲間たちとの連携、そしてライバルとの因縁。

全てが彼の力を育て、次のステージへ押し上げる原動力となる。


夜、ギルド宿で一人、ゆうじは未来の挑戦に思いを馳せる。

「異世界アストラリオ……まだまだ未知の世界が広がっている」

国外追放から始まった冒険者生活は、仲間との絆とライバルの存在、

そしてスキルの進化で確実に次のステージへと進んでいた。


異世界の新たな挑戦を前に、ゆうじの瞳は揺るぎない決意で輝く。

「次は……どんな世界が待っているのか」

川谷ゆうじの物語は、仲間とライバル、未知の地での戦いを糧に、

確実に次の冒険へと踏み出そうとしていた。

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