狐に嫁入りする道中のお話です。リズム、テンポ、そして連なる美しい日本語がたまりません。その狐火に参加しているような、一気に世界に引き込まれる物語です。一つ一つの文の意味を考えつつ、なんて日本語って綺麗で美しいんだろう。それを嫁入りという空間の中で教えてくれる物語です。こういう物語を読むと、日本に生まれてよかったーー!!!って思います///
狐火の行列に導かれる花嫁の物語が、音と光、そして言葉のリズムで静かに情景を広げます。いえ、その場に居合わせたかのように錯覚するほどに。「おめでたい」と「うら淋しい」が混在する、美しい描写。覚悟と優しさの怪異譚です。天気雨に出会えば、この物語を思い出すことでしょう。