愚か者の選択-2への応援コメント
「臨死ソムリエ」という言葉には思わず笑ってしまいました。状況そのものは完全に地獄なのに、主人公の淡々としたツッコミが入ることで、重さとブラックユーモアのバランスが絶妙ですね。「獅子に喰われる方がマシ」という比較が成立してしまっている時点で、もう普通の価値観から完全に外れてしまっているのが印象的でした。
今回は特に、「死なない」という能力が単純な不死身ではないことが少しずつ見えてくるところが面白かったです。
食事を必要としないだけなら便利な能力にも思えますが、空腹そのものを感じなくなり、以前好きだった食べ物を思い出しても何も感じない。身体が死ななくなったことで、生きるために備わっていた欲求まで失われていくのではないか、という怖さがありました。
主人公自身がそこで初めて、
「俺は、どうなっちまうんだ……」
と不安になるのも良かったです。
これまでは肉体的な苦痛ばかりが前面に出ていましたが、ここからは「死ねない身体になった結果、人間らしさまで失っていくのではないか」という別方向の恐怖が出てきたように感じました。最初に謎の声が何度も「本当にいいのか」と確認していた意味が、少しずつ重くなってきますね。
また、助けてくれた二人との場面も印象に残りました。言葉がまったく通じなくても、主人公を助け、食事まで与えてくれる。その優しさに主人公が必死で笑顔を返すところでは、久しぶりに普通の人間同士の交流が生まれたようで少し安心しました。
だからこそ、最後の展開がかなり効いていました。
主人公にとっては「また助けてもらった」という感覚なのに、二人からすると目の前で到底理解できない現象を見せられたわけで、当然主人公を見る目も変わってしまう。そのすれ違いが悲しいです。
今まで主人公自身は、獅子と山羊と蛇が合わさった存在を「化け物」と呼んでいました。それなのに最後には、人間たちから自分こそが「化け物」のように見られてしまう。この立場の反転がとても綺麗でした。
「死にたくない」というごく普通の願いから始まったはずなのに、その願いが叶えば叶うほど、人間として生きることから遠ざかっていくようで、タイトルの「愚か者の選択」が前話以上に不穏に感じられる回でした。
愚か者の選択-1への応援コメント
「死にたくない」という願いが、こんな形で叶ってしまうとは……。冒頭の問いかけで何度も念を押されていた意味が、異世界に来てから一気に理解できる構成が印象的でした。
普通なら「死なない能力」は大当たりのギフトに思えるのに、この作品ではむしろ恐ろしい呪いのように描かれているのが面白いです。主人公自身も最初は「これがギフトってやつか?」と考えているのに、すぐに「死ねないこと」の本当の意味を思い知らされていく。この落差が強烈でした。
しかも、目の前の獅子・山羊・蛇が合わさった怪物も、途中から主人公をただ襲っているというより、「なんだこいつ……?」と困惑しながら扱っているように見えてくるのが妙に可笑しいです。主人公にとってはまったく笑えない状況なのに、怪物側の反応を想像するとブラックコメディとして成立しているのがすごく好きでした。
特に最後、一度埋めたのにまた掘り起こして、結局もう一度埋め直す流れには、「完全に保存食みたいな扱いになってる……」と思ってしまいました(笑)。
タイトルの「愚か者の選択」も気になります。あの声は明らかに結果を知ったうえで何度も確認していたので、主人公が選んだ“不死”がこの先どれほど重い意味を持つのか。そして、あの声の主が何者なのか。序章の段階で作品の根幹になりそうな要素がしっかり提示されていて、続きを想像したくなる導入でした。
50年前の痕跡-1への応援コメント
輝くような銀髪、素敵ですよね。
逃げるために一時的に黒髪へ染めるのもありかもしれませんが、それだけで印象ががらりと変わってしまいそうです。
最近は外国人旅行者を見かける機会も増えましたが、私はついつい髪の色に目が行ってしまいます。
流れるような美しい金髪を見ると、やっぱり素敵だなと思います。両親と子どもで髪の色が違うこともあるんですよね。
作者からの返信
アストライアはアレクシオスの銀髪が好きだったので、黒染めするのは本人以上に抵抗がありました。とはいえ任務のためなので仕方ない。
生まれながらの金髪には憧れるものがありますよね。以前イタリアに旅行した時に、化粧品売り場に金髪用の染色剤が売っていました。向こうの人でもわざわざ金髪に染めていたりするのかもしれません。
雑記-指導書「白魔法」への応援コメント
細部まで丁寧に設定が作り込まれていて、本当に感心してしまいます。昔見たファンタジードラマで、独自の言語まで創作していたと聞いたことがありますが、それに匹敵するほどの作り込みだと感じました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
いや、流石に独自言語レベルまでは……そこまでソリッドに世界観を固められていないですね。
白魔法は医療・集団行動が軸で、黒魔法みたいに他者を犠牲にするのとは逆の方向性で設計してみました。結構エイヤッで決めています。
雑記-指導書「白魔法」への応援コメント
これだけの設定を作って、それを使いこなしているのだから本当にすごいことだなと思います。
作者からの返信
この回の雑記を書くのは結構大変でした。設定を作って物語を作るよりは、物語を書きながらそれに使う設定を考える、みたいな書き方をしています。
選択の結果への応援コメント
こんばんは。
私はこういったジャンルは浅学なので的外れかもしれませんけど、文学との合いの子というか、ikhisaさんらしさがちゃんとあるので面白いなと思います。
文章もお上手で読みやすいですし、内省も欲しいところでちゃんと入ってくるし、なんといってもドナルドの「生き返り」のスキルがどんどん培われていってるのがちょっと怖い😊
なかなか読みきれませんけど、また来ますね🖐️😊
作者からの返信
コメントありがとうございます!
「食わず嫌いするのも何だし、一回書いてみるか!」というノリで書き始めたので、大分手探り状態で書いていたりしました。実はライトノベルは殆ど読まないクチなので……
特にドナルドの章は手探り感が強いですね。その辺の事情は完結したらあとがきで赤裸々に書くつもりでいます。
設定なんかもエイヤッで決めてしまったので、後々後悔したりもしています。なので彼には過酷な人生を送らせることになってしまいました。
是非余裕のある時にでも、彼のもがきっぷりを読んでやって下さい。
選択への応援コメント
本当は「クソ男!」なんて呼びかけたくなかったんだろうなあと思うと、なんだか切ないです。アストライアも、これからは灰のようになってしまうんでしょうか。
ふたりの王のラストも胸が熱くなりました。
一矢報いた爽快感はあるけど、無念でもありますね。
作者からの返信
アストライアは最後まで自分の思いを伝えることが出来ませんでした。
アレクシオスは公正に振舞わなければいけない立場でした。アストライアを特別扱いするのに、ある意味で抵抗があったのでしょうね。
名前の付いた人物で生き残ったのは、アストライアとメンデルスの二名のみです。多大な犠牲を出した激戦となりました。