人類の繁栄に陰りがみえ、亜人による侵略が迫る世界――。
魔力が極めて少ない「魔力枯れ」の主人公ギルは、家族の反対を押しのけ帝国最大の魔導学院に入学した。
入学後学院側生徒からも周囲から困惑と嘲笑の対象となっていた。
しかし、彼らは知る由もなかった。
日に日に迫る亜人の侵略に対し、最前線で抗い続ける抵抗勢力【革命軍】の絶対的リーダーであることを……!
彼はなぜ革命軍のリーダーとして暗躍するのか!? なぜ正体を隠して落ちこぼれを演じてまで魔法学院に潜伏しているのか!?
人類の存亡をかけた希望の光として、戦いに身を置く少年を描くダークファンタジー!どうぞお楽しみください!
第1話だけで世界観の重さとキャラクターの魅力が同時に伝わってくる。
亜人族に侵食される人類、革命軍の台頭、四カ国の争い——これだけの背景を持ちながら、御者や騎士との気の置けない会話で場の空気を一気に温かくする筆力が素晴らしい。ギルの「微妙にイジリにくいボケやめろよ」という反応一つで、このキャラクターの人となりがしっかり伝わる。
「魔法が使えないのに魔導学院へ入学する」という設定の面白さも抜群だ。最高峰の学び舎で自分だけ魔法がゼロというのに、ギルは焦るでも卑屈になるでもなく、軽やかに開き直っている。そしてラストの「さて、いっちょひっくり返しますか──世界を」という一言が、後を引いて仕方ない。続きが読みたくて仕方なくなる、見事な第1話だ。