第6話 【書き下ろしバトル】白スーツさんは認識されてしまう!?

 白スーツさんは機巧寮のある秋兎原通りにポータルを開きます。


 白スーツ「クククッ、ここは上位世界の紳士淑女が通う、あのオタク街にとても似ていますね。それも最も華やかな女子校生たちの概念をパッケージにしていた時代の再現です」


 リーチー「あれ?こんな場所に高級スーツのイケメンさんがいるなんて、と思ったらおかしなデータのゆらぎがあるよね!?」


 リーチ−さんは遠くから自分を見つめる紳士に、違和感を見つけてしまいます。


 リーチー「じゃあハルシネ食べちゃうくんちょっとあのヒトかじってみて!」


《挿絵》 https://kakuyomu.jp/users/yatoya_yk/news/822139842919116722

(リーチーさんのビジュアルがリンク先で見れます)


 そう言うが早いかリーチ−さんは高速で白スーツさんに躍りかかります!


 ギャギャギャッ!

 ひらりッ


 ギャギャギャッ!

 しゅばばッ


 リーチーさんのチェンソーが白スーツさんをスライスしたかと思うと、白スーツさんは数瞬フレームをずらした時系列にその身を躱します。


 というより白スーツさんは無貌の概念。


 最初から不確定な存在なのかも知れません。


 白スーツ「これは驚きました。この少女はわたしの概念偽装のゆらぎが見えている?」


 リーチー「ハルシネ食べちゃうくんをちょうど対上位世界モードにしていたからねッ!おじさんは何者?」


 白スーツさんはクククッと笑いを空間に残して存在の時系列座標を変化させていきます。


 リーチー「チェシャ猫さんみたいなおじさんだ!」


 リーチーさんのメガネには白スーツさんの量子のゆらぎが観測され続けますが、急にノイズとともに確認できなくなります。


 どうやら白スーツ氏もいまはまだ少女たちに干渉したくないのです。


 白スーツ「この中華少女はきっと師匠先生のお役にも立つでしょう。いまはわたしという概念を因果推論から切り離していただくとして」


 ちょうど良さげな物語のゆらぎを、自分の代わりに彼女の知覚情報の対象に置いてしまうのです。


 それはちょうど近くにいたモブ厄介系生徒。


 リーチー「あれれ?ちょいまち、このリーチーとおなじく主角くんを狙ってるのキミたち??」


 秋兎原オタク「「くぽぉ!外部世界の厄災から避難してきた転入者とても気になりますナァ? しかも、新たな秘儀の経験者ですナァ? はぷぷぅ! 学園の秘儀に通じる我ら同好の士の勉強会、そのゲスト講師に招かねばですナァ!」」


 リーチー「ダメ!このリーチーがさきに遊ぶんだから〜!」


 リーチ−さんは認識から除外された白スーツさんの代わりに、その少年たちに関心が向いてしまいました。


 それはそれで面白そうですね! 


 以下次回に つづく


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