人間がキライで、キライでしかたない悪魔さん

今田美翔

第1話

ある施設の裏口から入れば、異世界が広がっている。

そんな、ありえない妄想を組み立ててしまう人間は

想像力が豊かすぎると、みなは言うかもしれない。

でも、わからないじゃないか

その中を覗き見るまでは

これは地獄から来た悪魔の物語。


「人間どもには気づかれていないだろうな。」

「はい。施設の利用状況から見ても問題ありません。」

「そうか」

悪魔のような笑みを見せる存在は、足を組みモニターを眺める。

「まさか、この施設自体が人間のだしをとるために作られた装置だとは誰も考えまい。」

我ながら、完璧な策略だ。

それも当然だ、この施設には

室内外に温度調整可能なプール、

大きなスライダーが2つ、

隣接する施設にある温泉やサウナも月額3550円の会員になれば、

ある程度自由に使えるのだよ。

ちなみに、他にも多様な娯楽とプランを完備している。

人間たちの喜ぶ姿があふれかえり、なんとも心が癒される場である。

特に休みの時は家族ずれが、

……

いや、人間たちのためにつくったわけではない。

人間の喜ぶ姿など見る価値すらあるわけが…

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