岩から剣を抜けば王。
その剣を握り、円卓に座る仲間と共に戦う。
何世紀にも渡り語り継がれたファンタジーの原点。
誰もがそんなアーサーたちをみて「こんなふうになりた〜い!」と憧れて、杖より先にこうして剣を振ってきたはずだ。
この作品は、そんな憧れのアーサーたち騎士の鎧を、巨大ロボットと解釈し、武装させる。かっこいい。
僕は「これのりた〜い!」となって読み始めた。
だがこれだけで話は終わらない。
アーサー王は、今や遠く離れた人類の故郷、地球を目指し、宇宙航海を始めるのだ。
宇宙航海とは、あらゆる生命体にとって最も危険な旅だ。
そして、未知のものと出会う、唯一奇蹟に最も近い旅でもある。
選ばれた者だけが、この旅をする権利を得る。
それこそ、岩から剣を抜くことができるような者たちだけが。
僕はそんな旅をするアーサーたちをみて、「これやりた〜い!」と憧れを抱き、読み進めてきた。
いくたびも立ちはだかる、新たな敵。そして、仲間たちの過去。
巨大ロボットに乗って、そうしたすべてと戦っていく。
慣れない旅路での戦闘に、四苦八苦しながら。
与えられた名前の意味を、地球に至る者《Earther》と解釈したアーサー。
彼のたどり着く地球《Earth》は、真の母なる大地、と呼べるような理想郷なのだろうか?
あるいはアーサー王伝説の結末のような、ただひとり小舟でたどり着く、命の終点なのだろうか……