初手注意書きから分かる通りこの小説は鼻毛をテーマにしたニッチなラブコメです
鼻毛ってどんなものだろうかと読みに来ましたが、あにはからんや舞台の核戦争後の世界にはぶっとい鼻毛を顎先や胸元まで伸ばした男女の姿、しかもその鼻毛こそが美醜を決める重要なファクターになっているのだと
主人公の秋目欧石もまた今時の子らしく鼻毛を伸ばし、そしてクラスの赤い豊かな鼻毛のカトレアに恋心を抱いている
この世界観の狂いっぷりがこの小説の本懐だろう
鼻毛があるのが当たり前で、そんな世界で時に笑ったり泣いたり青春する様子を、卓越した筆捌きで書く、途中には水着イベントや温泉イベント、そしてシナリオは非鼻毛同盟のH4を作ったりシリアスな展開になったりもする
主人公達は鼻毛の当たり前の世界で鼻毛のない美しさを謳うが、それでも狂ってるのは変わりない、このクレイジーな世界で織りなす新ジャンルに挑戦したことに驚愕を受けた
作者様が鼻毛にここまで魅せられたからこそ書けるものだろう、まだ自分の中でこの作品から得た感動を昇華し切れないが、忘れられない作品なのは確か
是非一読を!