10頁 パラノイア
またやられた・・・。
袋に入れて杖に下げといたんだ・・・。
今度は財布だ。
30号棟の前にモノを置いておくといつも盗られる。
この前は部屋の鍵を盗られた。
アソコには泥棒が住んでる。
絶対に見つけてやる。
僕は30号棟の前に洗って無い下着を入れた袋を置いて、隠れていた。
暫くして隠れている僕を見つけて警備員が来た。
そして今は『診察室』に居る。
担当医は僕を見て、
「また、アナタですか」
僕は医者に叫んだ。
「僕は被害者だ。僕は財布や自転車の鍵を盗られてるんだぞッ! 30号棟の住人を調べてくれ」
「あのね、イソップさん。アナタが30号棟に住んで居るのですよ」
「・・・?」
僕は暫く目を瞑って考えた。
そして・・・。
短編『襤褸(ボロ)の小説』 舞雛 馨(マヒナ K) @honkakubow
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