このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(438文字)
日常の「完璧」や「優しさ」が一瞬で闇に変わる瞬間がゾクリときます。各話、読んだ後に「え……」と息を飲む余韻を残す、静かで鋭い毒のある作品です。
複数の賞を受賞した若手小説家。彼の書く作品を続けて読むと、共通点があるようにも思える。そう、それは恐らく彼が「恵まれてた」から。中には彼のような恵みを受けたい小説家もいるかもしれない。私は――遠慮したいけれど。世界観に浸るためにも、一気読みをお勧めします。