このシリーズは、全四編・十二作品からなる、世界観を一にする作品群です。
各編は、それぞれ春夏秋冬を大テーマとして、各三作品を収録。
各編内の三作品は連続した時系列になっています。また、各編も連続した時系列になっています。
各編および各作品で扱う事件は、原則関連性はなく単発の事件として扱います。
このシリーズは、事件の連続性はほとんどないが、八壁彰太と宮崎ひかりの関係性だけが、作品を追うごとに少しずつ静かに変化していくシリーズです。
〇世界観
基本的には現代日本が舞台です。一部特殊な設定もありますが、そこについては作中で大きく取り上げることはありません。
ただ、作中世界の人間の平均IQは現実より高めだと思います。
〇舞台
警視庁刑事部捜査支援分析センター(通称SSBC)が主人公の所属先です。
現実のSSBCの立ち位置を踏まえつつ、作中では権限や役割を拡張して、実際の現場に赴くこともあります。
〇全編にわたるメインキャラクター
八壁彰太
ほとんどの作品における視点人物。捜査支援分析センターの第二分析室の所属。
観察的、分析的思考から、事件の構造を解き明かすことで真相に近づいていく。感情よりも理解を優先する。
宮崎ひかり
捜査支援分析センターの第四支援室の所属。彰太の一つ歳下。
デジタル機器を使用した解析を得意分野としており、情報整理や統合能力にも長ける。
彰太の相棒として、彼と対話形式で仮説の立論と検証を繰り返しながら捜査を進める。
新崎科乃
捜査支援分析センターの所長。実年齢は四十歳前後とされているが、見た目は十代後半くらいに見える。
天才的頭脳の持ち主で、特別な権限を与えられていたり、例外措置を取る、取られる立場にある。
彰太とひかりに対しては、彼らの思考の足場になるよう意図的に不完全な発想を渡すことで手助けしている。
彰太とひかりのコンビを有望と認識している。
青柳焦磨
警視庁刑事部捜査一課の所属。彰太の幼馴染で、現在は彰太と同居している。
宮崎あかり
警視庁刑事部鑑識課の所属。ひかりの双子の妹。
〇各章の収録作品と時系列
冬の章
・雪姫の祟り 12月中旬
作品テーマは「閉鎖環境における伝承信仰」
・聖夜のメメント 12月下旬
作品テーマは「構造的搾取への歪んだ反抗」
・ラブラドレッセンス 2月中旬
作品テーマは「偏移的非対称性」
〇最後に、シリーズを通して目指したいこと
正しさ=善ではない。
間違い=悪ではない。
善⇔悪ではなく、むしろ善≒悪。
論理は冷たさではなく、感情は救いではない。
人は誰しも間違えるし、完ぺきではない。
人は信じようと思ったものを信じる。
世界は人が信じるほどドラマチックではない。
世界は人に現実を受け入れる強さを要求する。
だけど世界は、完全に冷たいわけでもない。
これを理解できる形で読者に突き付ける。
ただ現実を置き、問いかけることすらしない。
だから人々は、問いすら自分で見つけ、思考し続ける。
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