私が読んだお話までだと、「ダークファンタジーらしいか?」と言われると少し迷ってしまうかもしれません。
しかしながら、自らの置かれた環境・状況そのものに不安が常に纏わり付く様な、日常の一部にでさえ黒い何かが付きまとっている感情表現が上手いと思いました。
掘り下げて行けば十二分にダークになりそうな要素を含みつつ、不安なままどうにか生活を送っている様な。
今後全部変わってしまうのでは!? といった期待も膨らませてくれる、どんでん返しを警戒してしまうような作品と言えるでしょう。
主人公と共に世界の在り方、現状を探っていく雰囲気のワクワクさせてくれるお話です。
TSモノですので好みは分かれる可能性はありますが、私は好きです。
世界観が広がっていく、肉体の変化に戸惑いながらも順応していくのが純粋に面白いと思わせてくれます。
(「10テーマ小説コンテスト」骨太ダークファンタジー部門 講評4選/文=くろぬか)