淡々とした日常描写の中に違和感が少しずつ積み重なり、気づけば逃げ場のない悪夢へと引きずり込まれる作品でした。登場人物たちの「あなたは〜ですね」という静かな言葉が、怒鳴り声よりも強く心を責めてきます。無自覚な利己性や見捨ててきたものが形を持って現れるラストは非常に印象的で、読み終えた後も不安と考えが残りました。説明を排した構成だからこそ、読者自身に問いを突きつけてくる良作だと思います。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(106文字)
貴方もいつのまにか、そこに引き込まれているかもしれません。
読みやすくシンプルなのに、的確にぞくっとさせてくる表現。勉強になります!
とある日常を起きているのか、眠っているのか分からない曖昧な語りで描く事により、読んでいるこっちを悪夢の内部へと引き込んでいる様な感覚になりました。悪夢とは、日常の延長線にあるものなのかなと、思わせる短編でした。