鬱エンドが多すぎるクソゲー世界の悪役に転生したけど悪役の俺がヒロインを救うと鬱エンド直行なので表では悪役を貫いて陰ながら助けて責任を主人公に押し付ける
愛平
第1話悪役が悪役を演じる事を決めたそうです
鏡の前で膝を床に付けて絶望する。
何で俺がと言う気持ちで頭が一杯だ。
「何で俺が悪役貴族のカスラ・キモールに
なってんだよ?」
俺は頭をフル回転させて考えた。
俺は前世そんなに悪い事をしたか?
いいや、俺は頑張った。
あの会社で7年も頑張ったんだぞ?
少しはご褒美とか………嫌、待てよ?
確かにカスラに転生したのは不幸だったが
この世界にはヒロインが居るって事だろ?
少し考えて溜息が出た。
確かにヒロインは居るが俺はヒロインとは
関われないんだよな。
この世界はクソゲーだ。
俺がヒロインに接触すれば必ずヒロインは寝取られる事になる、俺が寝取らなければいいだろって?
そんな簡単な話じゃない、俺以外の奴が寝取るのだ。何故って?作者が言うにはこうだ。
カスラみたいな悪役でクズでクズのクズ野郎でも
行けるんだと勘違いした他の貴族達がヒロイン達を
襲うのだ、そして更に悲劇は続く。
貴族達に好き放題弄ばれた後知らない貴族に
奴隷として売られる事になる。
この世界で奴隷は違法ではない。
だが貴族令嬢を勝手に奴隷として売るのは当然
違法だ、それを他の貴族は簡単にやるのだ。
このカスラだが奴隷を沢山買ってその奴隷達に
性処理をさせていた。な?カスみたいな奴だろ?
最後はヒロインが自殺してエンド。
クソゲーだろ?多分作者には人間の血は流れてない。
と言う理由から俺がヒロイン達に接触する事も
助ける事も出来ないのだ。
驚かないで欲しいのだが今話した内容はほんの一部
である。ゲームの1割にも満たないだろう。
クソゲーと言うか完全にプレイヤーの心をへし折ろうとしてるよな。ヒロイン達の泣き声や嬌声を何百
何千聞いた事か、俺も途中からは涙を堪えて
必死でハッピーエンドを探したよ。
そんな世界に転生した訳だがこれからどう動けば
良いのか正直分からない。
助けたい気持ちは当然ある。
だけど俺の行動によっては直ぐにバッドエンドだ。
だから、簡単に「ご主人様、起きていらっしゃいますか?食事の準備が出来ました。」
動くことは出来ないと言おうとしたら扉から
ノックの音が聞こえて女性の声が聞こえた。
「あ、あぁ」
ぎこちないかも知れないが悪役っぽい声を出して
返事をした。
扉を開ければ肩まで伸びた赤い髪を揺らして
直ぐにお辞儀をして来た。
直ぐにメイドが顔を上げないのは俺が悪役だから。
毎日、暴言を浴びせ物を投げてメイドや執事に
何度も無理難題を押し付け自分のミスを
メイドや執事に擦り付けクビにした。
メイドに手を出す可能性もあるカスラをメイド達が
恐怖しない訳がない。
「…………行くぞ」
俺が声を出すと肩をビクッとさせて
震えた声で「はい」と言ってきた。
俺が部屋に入れば一気にメイドや執事は怯えた様子でお辞儀をして来る。
俺がと言うかカスラが悪いんだけどめっちゃ
居心地悪いんですけど?!
この空気の中ご飯食べるの?
ご飯の味しないって。
しかも俺の一挙手一投足に体を震わせて
怯えるんだもん。ご飯食べれないよ?
席に座り手を合わせてからご飯を口に入れる。
はぁ…………そんなにジロジロ見られると
ご飯食べれないってば…………。
「父上と母上は?」
俺が一人のメイドに声をかければ
「ヒッ」と声にもならない様な悲鳴を上げられる。
俺の顔ってそんなに極悪人かな?
ちょっと心折れそうかも?
「あの、えっと……王都の方に行かれました。」
王都か………俺の年齢は10歳か。
そして、学園に通うのは16からか。
後6年で主人公やヒロインとは嫌でも会わなきゃ
行けないのか。心の準備をしておくか。
「ありがとう」
俺がお礼を言うと目をぎょっとしてまるで化け物に
出会ったかの様に驚いたが直ぐに表情を戻し
お辞儀をした。
ヒロイン達よりもこっちの方が心配何ですけど?
俺、この人達と上手くやって行ける自信ないん
だけど?
話を戻すが何故俺が自分の年齢が分かったのかだが
これは既にイベントが発生してる。
両親はカスラに負けず劣らずの屑だ。
奴隷を買うし玩具の様に好きに弄るし性欲の処理
をさせる事もある。その奴隷達がどうなったかって?俺の父親に孕ませられて捨てられた。
あの両親にこの子ありだろ。化け物家族じゃん。
そんな両親だが自分達の悪事が全てバレて
地下牢に投獄される事になる。
ざまあみろだよな!
そして、俺が実質的なこの領のトップになる。
言い忘れていたがこのカスラ………侯爵何だよな。
何で?この国は無能の集まりか?
普通に考えてこいつらが侯爵になれる訳ないだろ!
と言うか親が捕まったなら身分剥奪でも良くね?
正直侯爵とか荷が重いんだけど?
俺、人に指示出来るほど頭良くないし中身ただの
会社員何だけど?それが急に侯爵?
あれだぜ?会社の平社員が朝起きたら社長に
なってたって事だぜ?どうすりゃ良いんだよ。
てか、10歳の子供に領地経営任せるのはヤバいだろ。上手く行く訳ないって分かるだろ。
それともこの国には天才しか生まれないのか?
そんな訳ねえだろ?!
勢いの余り机に拳を叩き付けてしまった。
全員が頭を下げ怯えている。
えぇ…………相続したくないんだけど俺は人でも
殺したのか?じゃなきゃこの怯えようは説明
出来ないぞ?
でも……悪い事したな。
これで更に関係が悪くなってしまった。
「ご主人様〜!お茶を持って参りました!」
エルフの耳をピクピクと動かし金色の髪を揺らして
美少女が焦った顔でこちらにお茶を持って来た。
エルフ?あぁ…………俺は絶句した。
エルフの少女=アミュラ・ピクシィだった。
アミュラ………カスラの一番最初の性奴隷。
こんな早くに出会ってしまうとは。
出来れば原作に登場するキャラとは会いたくなかったんだけどな。
そんな風にどう接するか考えて居た時だった。
直ぐに気付いた………頭が熱いなと。
熱いなと…………熱いな…………熱い。
「熱!何が起こってんだ!」
頭が熱いと思った時には手遅れだった。
状況を把握しようと思い周りを見た。
顔面蒼白でおろおろしているメイド達と
今にも死にそうな絶望的な表情をしている執事達。
そして、涙目で必死に土下座をして
クビにはしないでと懇願するアミュラ………と
その横にはコップの破片。コップを落としたのか。
おろおろしたいの俺なんだけど?
どうすれば良いんだよー!
そんな時……一人の老人が駆け寄って破片を
拾い始めた、アミュラに大丈夫と言いながら。
何て良い奴なんだ!普通に感動したわ!
こんな人が近くに居たのか!
「坊っちゃん、どうか私に免じて許しては
くれませんか?私のクビならば好きなだけ
飛ばして良いですから。」
そう言いながらアミュラの横に来て同じ様に
頭を下げる。そんな時記憶が蘇った。
思い出した………この展開、ゲームでもあった。
アミュラを性奴隷にするきっかけになった事件だ。
確かこの心優しい執事、ポルガフは……………。
アミュラを庇った事でカスラの反感を買いその場で
首を刎ねられた。
俺の頭の血管が千切れそうだ。
手に爪が食い込み血が出ているがどうでもいい。
こいつらはこんな人を殺したのか?
この女の子を性奴隷にしたのか?
初めてだ………この世界に転生して初めてカスラを
本気で憎んだ。
そうだよな………俺にとってはゲーム感覚だった
かも知れないけどこの世界の人達は違う。
必死に生きている、俺の様な屑貴族に従って。
それでも必死に足掻いた。
その結果が性奴隷?その結果が何の罪も無いのに
貴族の戯れで殺された?
そんな事あって良いのか?駄目に決まってるだろ!
俺は原作に直接介入はしない。出来ない。
だけど、ここはまだ原作が始まる前だ。
だけど、俺は悪役じゃないと駄目なんだ。
どれだけ先の事を考えても感情は嘘を付けない。
今、俺の感情は爆発した。
涙がポロポロ止まらなかった。
悪役を俺は演じ続ける!
悪役じゃないと駄目なんだ。
俺が悪役になればきっといつかは報われる筈だ。
俺が悪役になって皆を生かす。
悪役になってこの人達の不幸を遠ざける。
そうすれば勇者が助けてくれる筈何だ。
でも………悪役に………今はなれない。
「アミュラ、ポルガフ、それに………皆。
すまなかった。」
俺は膝を付いて頭を地面に擦り付ける。
これはカスラと……俺の謝罪だ。
謝って済む訳ない。だから、行動で示す。
悪役になって勇者と戦う。
俺のラストなんてどうでもいい。
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