第1話は、音楽・喪失・友情・祈りがひとつのステージに重なる、美しくも切ない導入でした。
冒頭のライブシーンは、歌詞と主人公の心情が完全に重なり、読者を一気に物語の核心へ引き込む力があります。
「歌うこと」が主人公にとって単なる表現ではなく、
亡き姉と星花への祈りそのもの
であることが、ギターの一音ごとに滲み出ている。
光翼と実空の存在も素晴らしい。
彼らは主人公を支える“友達”という枠を超え、
喪失の痛みを抱えた少年を現実へ引き戻す重石であり、同時に前へ進ませる翼
として描かれている。
泣き笑いのやり取りが自然で、青春の温度がそのまま紙面に宿っている。
そして、満月の下で聞こえる星花の声。
幻想と現実の境界が溶けるような瞬間で、
読者は「祈りが届く」というテーマの核心に触れる。
静かで、優しくて、胸が締めつけられる余韻を残す第1話でした。