• マイページ
  • 小説を探す
  • ネクスト
  • 書籍化作品
KADOKAWA Group
  • ログイン
  • 新規登録(無料)
祈り花を翼に届ける

祈り花を翼に届ける

さくら猫

おすすめレビュー

★で称える
★★★
★9
3人が評価しました
本文あり
日付が新しい順

本文ありのおすすめレビュー

  • 灯籠小四郎
    464件の
    レビューを投稿
    ★★★ Excellent!!!

    失った声と残された祈りが、満月の下で再び響き合う物語

    第1話は、音楽・喪失・友情・祈りがひとつのステージに重なる、美しくも切ない導入でした。
    冒頭のライブシーンは、歌詞と主人公の心情が完全に重なり、読者を一気に物語の核心へ引き込む力があります。
    「歌うこと」が主人公にとって単なる表現ではなく、
    亡き姉と星花への祈りそのもの
    であることが、ギターの一音ごとに滲み出ている。

    光翼と実空の存在も素晴らしい。
    彼らは主人公を支える“友達”という枠を超え、
    喪失の痛みを抱えた少年を現実へ引き戻す重石であり、同時に前へ進ませる翼
    として描かれている。
    泣き笑いのやり取りが自然で、青春の温度がそのまま紙面に宿っている。

    そして、満月の下で聞こえる星花の声。
    幻想と現実の境界が溶けるような瞬間で、
    読者は「祈りが届く」というテーマの核心に触れる。
    静かで、優しくて、胸が締めつけられる余韻を残す第1話でした。

    • 2026年2月13日 19:20