第11話 眠り

雨は止まずに降り続いた。

夜まで降るのは、ユズが来るようになって初めてだ。


ユズに帰らなくて良いのかと、尋ねるべきか迷う。


ユズはいつも雨の降る間に来て、止む頃にはいなくなっている。

理屈はわからないけれど、だからたぶん、帰らなくて良いのだ。


雨が降っている限り。


その夜はシングルベッドに二人でくっついて眠った。

傍らに、自分ではない重みがあることが懐かしい。


その日は、久しぶりに朝まで深くぐっすりと眠れた。


窓から差し込む朝の光で目が覚めた。

ユズは、もういなかった。

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