『死が安寧である』
これはある程度普遍的な感性で、遠くは古代ギリシャのエピクロスが主張したことです(死が無であるという主張はもっと昔からありますが、死の恐怖への解毒薬として主点を置いたのは資料ある限りエピクロスが最初と思います)。
著者さんは、ChatGPTとの会話でこれを否定されたようです(ちなみに、AIは『安全装置』が仕込んであるので、ChatGPTにここまで言わせるのは技術的にハードルが高く、実際にはものすごい綿密なやりとりでChatGPTを追い込んだと思います)。
本作では、第一章~第十章を費やして、人間的感性を交えつつ、丁寧に『死が安寧である』を否定していきます。
そして白眉は、付録①の論文『C論』であろうと思います。第一章~第十章は、ここへ着地するための、分かりやすいガイドです。
とはいえ、著者さんが仰るように、これは『閲覧注意』かもしれません。これを読んで心の平衡を壊すかたはいるかもしれません。ある意味18禁どころか30禁レベルと言えます。
『死が安寧でないならば、どうすれば安寧を得られるか』を研究したのが釈迦(ゴータマ・シッダールタ)です。
AIが釈迦と語り合うことができたら、AIと釈迦はどのような結論に至るのでしょうね。興味深いです。