第3話 帰路
「それじゃあ今日は解散だ。また明日、元気に登校するのを待っている」
そんな言葉で締め括られたホームルームが終わり、私は家に帰っている最中だ。
(葵ちゃんや他の方たちともお友達になれたようですし、今日は上出来でしょう。
…兄の件以外は。)
「薫、今日のスピーチ、かっこよかったわよ〜」
「すげー自慢の妹!薫よく頑張った!」
母と兄が言う。親と一緒に帰るなんて、久々な気がする。
「うん、ありがとう、お母さん、お兄ちゃん。それにスピーチじゃなくて挨拶だよ」
伊織には自分がモテている自覚はないらしい。少しは私の友達から言い寄られる苦労も考えてほしい。
ようやく家に着いた。今日は疲れた。部屋でゆっくり休…
「おかえり、お姉ちゃんっ!」
(…な、なんてかわいいの!?私の天使!いや女神様?癒し!あと眩しい!今日は1人でお留守番させてごめんね!でも詩織なら余裕だったかも。まじかわいい、大好き!)
私と同じ髪色の薄い桃色の髪がハーフツインで揺れていて、母親譲りのピンクに近い赤の瞳はきらきらと輝いている。
私は詩織を抱きしめて返事をした。
「ただいまっ、詩織!ちゃんと待てた?寂しくなかった?」
「全然大丈夫だったよ?それよりお姉ちゃん、一緒にお昼ご飯食べよ!」
「えぇ!」
そう、夜山薫は妹想いである。
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