第8話
狼の尾を踏む
誕生日の次の日、朝起きると何やら慌ただしい。
マクシミリアン領内にはプラナ村、ボカ村、ガラナ村の3つがある。
その一つ森が隣接しているガラナ村に正体不明の魔物が出たと村長が屋敷に来ていた。
魔物か、生前は猪や鹿は仕留めた事はあるが
どんなものかのぉ
「カリムもう少し詳細を教えてくれ。」
父上の問いに村長が答える。
「はい、昨日の人が寝静まった夜でした
森から爆音が響き渡りました。
直ぐにクライフが飛び出て森に駆けました
クライフは森の中で魔物に遭遇し肩を負傷し毒を受けて撤退して来ました。
私達は村人全員おこして私の家の倉庫に避難させたのです。
その後クライフは気絶してしまいました。
私は馬でこちらに、気絶したクライフは倉庫で肩の傷の治療をしてます。」
「今日の稽古は中止だ、ガラナ村に正体不明の魔物が出た、俺は今から討伐に行く。
カナエ、イナリで魔物を捕捉出来るか?」
と父上が言う。
「イナリどうかしら?出来そう?」
母上がイナリに聞いた。
『わっちは兄妹の中で一番気配感知が得意!任せて!』
イナリは自信満々だ。
「期待してるぞイナリ。
しかし引退はしたが元Bランク冒険者のクライフが負傷とは…あいつでも手に負えないとなると何が起こるかわからぬな。」
冒険者…この世界の強者が集う組合の者か
Bランクとは上から数えた方が早いではないか
儂は冒険者はまだ見た事が無いがそのような強者が手こずる魔物なのか?不味いのでは?
「森に着いたら念のため牛頭と馬頭も呼びます
クライフ以上の相手の可能性もありますしね。」
母上が父上に言う。
「そうだな、多少森は吹き飛ぶだろうが魔物を討ち漏らすよりはいい。
セバスチャン、お前は村の倉庫の護衛だ。
魔物がもしそちらに現れたら討伐しろ。」
父上の命令にセバスチャンは
「かしこまりました。」
と了承。
セバスチャンは昔から唯ならぬ雰囲気はあった
まず足音が鳴らないのだ、気が付けばそこに居る
中々に背筋が凍るものじゃ
そういえばセバスチャンの鑑定はして無かったのぅ
セバスチャンを鑑定してみる
セバスチャン・ハイウィンド38歳
種族:白狼族
称号:ダークハウンド
職業:アサシン、執事
むむ、見れる「すてーたす」が増えてるのぅ
職業がアサシン!?暗殺者か!?
と言うかセバスチャンは人族では無いじゃと!?
白狼とは白い狼か?いやしかしどう見ても人じゃな
耳や尻尾はどうなっておるのじゃ?
「カイル様どうかしましたか?」
セバスチャンの結った銀髪頭や尻を死角から観察してると話しかけられた。
「いや!な、何でも無いよ!」
動揺してしもうた!なぜ死角だったのに気づかれた!?
「そうですか、ですがあまり頭や尻を見られるのはこまりますね。」
セバスチャンは後ろにも目があるのか!?
儂の視線を見ずに感じたのか!?
「気をつけるよ…。」
これ以上狼の尾を踏まぬように気をつけねば!
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