この話はただ、四十代のおじさんが、娘に美容のイロハを学んでいく話。
それだけなのですが――男性の多くが舐めている(?)美容。
その本質を本当に丁寧に描写している作品です。
美容? 肌が綺麗になるだけでしょ?
だけ、かもしれません。
しかし――肌が綺麗になる→鏡を見て気分が上がる→自己肯定感アップ
これをいったいどれだけの男性が理解しているのでしょうか。
そう――化粧も、美容も、お洒落も、全て他の人に見せるためというのはおまけであり――自分のテンション、自己肯定感を上げてご機嫌に毎日を過ごすためのライフハックなのです。(※個人差があります)
そんな事を教えてくれる、割とあるようでない、素晴らしい短編でした。
主人公は家庭を持つ四十代の男性。
奥さんと高校生の娘さんとの三人家族暮らしです。
奥さんから言われたある一言がきっかけで美容について意識し出すパパさん。
昭和生まれということもあり、美容には無関心でした。
ですが、職場での同僚たちの会話から最近は男性でも化粧水を付けたりと美容に力を入れていることを知ります。
帰宅後、奥さんに「一度、頑張ってみたら?」と言われたパパさんが洗顔に挑戦していると、娘さんがやって来て――。
その日をさかいに娘さんの熱心な指導が始まります。洗顔の仕方、化粧水や乳液の付け方などなど。
最初は聞きなれない言葉に戸惑うパパさんですが徐々に慣れていき、自分の変化に喜ぶ姿にこちらも笑顔に。
娘さんとのやり取りが微笑ましく、ほっこりとした気持ちになるお話です。
全五話の構成です。
父親と娘の会話に癒されつつ、美容も学べる素敵な作品✨
ぜひ、ご一読を!