第40話 私の王子様は幼い頃から(16)

 わたくしの可愛いレイ殿下子豚ちゃんはお約束……。テンプレ通りに、母であるマリアヌ女王陛下の逆鱗に触れ、沢山の人たちの前で罵倒され! 怒声を浴びせられ、叱られることを繰り返す日々を送り。


 その都度、先ほど、自分の策が一度は不発……。失敗に終わった! 悔しい! 歯痒い! 不器用! 不細工な兄上なんか! 王の器では無い! 資格も無い! 次の王は、この容姿端麗なぼくのはずなのに! と思いつつ悪態をついていた。


 レグノ王子がまたニヤリといやらしく微笑むのだ。


 あっ、はははははは……。ざまぁみろ……。これでまた母上は次の王は、このぼくだと思うし。父上にも次の王はぼくだと推してくれる。


 そして茶会にきているこの国の貴族の貴婦人や令嬢、御子息たちも次の王は不細工なブタの兄上よりも、やはり容姿端麗なぼくが、次の王に相応しい、なるべきだと思ってくれる。

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