本作はハレー彗星が迫る明治四十三年の春を背景に、古い因習と迷信の残る村を舞台とした恋愛物語です。
丁寧に描かれる明治時代の情景と、どこか鬱屈した空気感が印象的でした。
文化や価値観の描写も緻密で、その時代に生きているかのような没入感があります。
少女と軍人の青年、二つの視点が交錯することで物語の見え方が変わり、「そういうことだったのか」と思わされる構成も魅力的でした。
そしてついに二人が出会った時、少女の運命が大きく変わり始めます。
はたして二人の運命は――。
ハラハラとドキドキを味わえる和風恋愛ファンタジーです。
作者様、完結お疲れ様でした。
素敵な作品をありがとうございました。