第13話

その優しさが、


胸にひっかかるどころか、


逆に心の中の欲を強くした。




(もっと……使える。)




彼の不安、

彼の優しさ、

彼の罪悪感。


全部、今の私には


“お金に変えられる材料”に見えた。


最低だとわかってるのに、


その考えが止まらなかった。


「……だから、店で会う方が、

なんか安心するんだよね。」


そう言えば、


また来てくれる。


お金も使ってくれる。


私を“必要としてる”と思ってくれる。




そして彼は、

思った通りに頷いた。

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