モンティホールの悪魔 ――解説――
モンティホール問題は、三つの箱のうち一つにアタリがあり、参加者が一つ選んだ後、司会者が必ずハズレの箱を一つ開けるという問題である。この時選択を変えるべきかが問われる。直感的には残り二つなので確率は二分の一に思えるが、最初にアタリを選ぶ確率は三分の一、ハズレを選ぶ確率は三分の二のまま変わらない。司会者はアタリを避けて開けるため、最初に選んだ箱にアタリが入っている確率は変わらず三分の一だが、選択を変えた場合、アタリが入っている確率は三分の二となる。
という前提知識がある場合、あなたはこの物語で箱を変えなかった『君』に違和感を覚えるだろう。この話のポイントは司会者(本作の場合、悪魔)が必ずハズレの箱を一つ開けるという前提があるか無いかだ。例を考えよう。『君』が最初に選んだ箱がハズレの場合、『わたし』は箱を選び直させる必要がなくなる。逆に『君』が最初に選んだ箱がアタリの場合、『わたし』はなんとしてでも箱を変えさせようとする。つまり悪魔である『わたし』はどうしても『君』を地獄に連れて行きたかったらしい。
真実はガラスの奥 雨乃伊沙霧 @uno-isamu
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