AI禁止、DX推進、炎上対策、受賞取り消し祝い。
並べただけでも矛盾だらけなのに、この作品はその矛盾を重く語るのではなく、ものすごい勢いのギャグとツッコミで読ませてくれます。
特に面白かったのは、祝賀寺ポリ助の困惑が、読者の感覚にとても近いところです。
「いや、それはおかしい」「説明が先では?」と思う場面で、ポリ助がしっかりツッコんでくれるので、ハイテンションな展開なのに置いていかれずに読めました。
AI禁止郎の昭和アクション映画のような存在感、編集長の炎上すら利用しようとする危うさ、そして禁止と言いながら業務効率化にはAIを使う編集部。
その狂気が笑える一方で、創作の公平性、信頼、責任、そしてAIとの付き合い方についても自然と考えさせられます。
ふざけているようで、実はかなり真面目。
真面目なのに、勢いは最後まで全力でおかしい。
今の創作界隈の空気を、ブラックユーモアとして一気に読ませる、とても個性的で魅力あふれる作品でした。