童話そのものの存在に着目した、美しくて勇気を貰えるお話です。
不思議な世界へと招かれた彼女、そして案内人の白兎のやり取りがすごく素敵で儚いです。
万華鏡独自の幾何学模様を思わせる描写や、現世と切り離されてしまった動物達の様子も印象に残りました。
山場を切り抜ける場面は、思わず頷き納得してしまいました。絵本ってすごい……。
そんな絵本の秘めたる力に感心すると共に、白兎の彼が忘れられなくなる。不思議で、けれども読了時にしっかりとした温かみを感じるストーリーです。
特に、童話独自の世界観が好きな方に届いて欲しい作品です。