お隣に住んでる美人OLが始めた配信活動のサポートしてあげる事になったんだけど、そしたら何か凄い事になって伝説をぶち上げていった件。

榊原イオリ

第0話:夢のために頑張ってたアナタ達へ

 子供の頃、アナタは言ったよね。“将来凄い人になる!”ってさ。


 それは大きな夢だと思ったけど、僕は絶対になると信じてたよ。だってアナタには才能があるから。だから絶対に凄い人になると僕はずっと信じてたんだ。


 僕はアナタの事を毎日応援していたよ。アナタが夢に向かって突き進んでいこうとする姿はとてもカッコ良かった。だから毎日応援していたんだ。


 それなのに……。


 誰にも見て貰えないからと言って絵を描くのを辞めないで欲しかった。アナタの絵は何度でも見返したくなる味わいのある繊細で素敵な絵ばかりなのだから。


 誰にも読まれないからと言って小説を書くのを辞めないで欲しかった。アナタの話はワクワクとさせられて続きが気になる魅力的で面白い話ばかりなのだから。


 誰にも聴いて貰えないからと言って歌を歌うのを辞めないで欲しかった。アナタの歌は聴いてる皆に勇気を与えてくれる感動的な歌ばかりなのだから。


 アナタにはそんな素晴らしい才能があるのだから、その素晴らしい才能を捨てないで欲しかった。いつも僕に語ってくれた沢山の夢を諦めないで欲しかった。


 だって僕はアナタの作る全てのモノが大好きだったし、沢山の人を感動させたい、大金持ちになって大きな家に住みたい、世界中の皆が知ってくれるような凄い人になりたいって夢を楽しそうに語っていたアナタの事が大好きだったんだ。


 それなのにそんな楽しそうに語ってくれていた夢を諦めて、筆を、ペンを、ギターを捨ててしまうなんて悲しいよ。


 だけどもちろんわかってる。わかってるよ。だって現実は大変だもん。夢というのはいつか覚めるモノだからね。夢のために自分の好きな事、やりたい事だけをし続けるなんて無理な事はわかってるよ。アナタは大人になったって事だよね。


 生きるためには毎日しっかりと働かなきゃならない世の中だもん。そんな大変な世の中なのに、自分の好きな事だけをやり続ける事なんて絶対に無理だもんね。


 だから自分のなりたかった夢を諦めるのは仕方ない事だと思う。夢から覚めて現実を見なきゃいけない日は誰にだっていつか必ず訪れるものだからさ。


 でも……でもね。


 アナタが夢を諦めてしまったとしても、アナタがその夢を叶えるために頑張った毎日の事だけは忘れないでね。


 アナタが夢のために頑張って来た日々の事は絶対に無駄になんてならないから。今まで経験してきた事はいつか必ずどこかで役に立つはずだからさ。


 そしていつか……いつかね……。


 大人になって社会人になって毎日頑張って働いているアナタにいつか時間に余裕が出来たらで良いからさ、その時はまた……またいつでも良いからさ……アナタには筆を、ペンを、ギターをまた手に取って欲しいんだ。


 別に有名になんてならなくて良いし、大金を稼がなくたって良いし、凄い人になんてならなくたって良いからさ……またアナタが楽しく絵を、小説を、音楽を作ってる姿を見せて欲しいんだ。


 だって僕はアナタのファンだから。アナタの作る絵が、小説が、歌が全部好きだったから。そしてそんな素晴らしい作品を作り出すアナタの事が大好きだったから。


 だからいつまでも待ってるよ。アナタが帰ってくる日を。もう誰も覚えてないかもしれないと不安に思うかもしれないけど、でも僕はアナタが帰って来たらいつでも必ず祝福をするからさ。だからいつでも帰って来てね。約束だよ。


 それじゃあそんな大好きなアナタにまたいつか会える日を楽しみにして、僕もこれから毎日頑張って生きていくよ。


 だからアナタも頑張ってね。僕も頑張るからさ。それじゃあ……またいつかね。

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