~ 《固有スキル》が俺だけ増やせるんだが~

レノスク

第1話 技得の儀

元,齋藤リョウマ、現,ノア・グラント。


そう、俺は転生者だ。


前世のことは断片的にしか思い出せない。


それよりも今日は技得の儀だ。


この世界では18歳になると神から固有スキルが1人1つ貰える。


ただ俺が天界で会った地雷系女は自分のことを邪神と言っていたが大丈夫だろうか。


そんな考え事をしながら歩いていたら急に抱きつかれた。


エリス・クロウ 俺の幼馴染だ。


「18歳にもなって抱きついてくんなよ!」


(年相応の反応をしてしまった。)


前世では22歳で死んだから、実質40歳なのだが考え方が幼くなっているな。


「あれれ〜顔赤いよ〜。」


「嬉しかったのかな〜?」


うざいな。


半ば無視するように教会に入る。


「おはようございます。お二人とも。」


ここの教会の聖職者、ダグラスさんだ。


「お二人とも今日で18歳ですね。今日は、技得の儀ですか?それとも結婚ですか?」


ダグラスさんはエリスの父親なのだ。


この親にしてこの子あり だな。


「技得の儀で。」


変につっこむとウザ絡みが始まるからな。


「わかったよ。ノア君、エリスも一緒でいいよな?」


「うん!」


「まずは、エリスからやってもらえよ。」


「分かった!」


エリスが水晶に手をかざしたその瞬間。


なんか、こう、黄色くめっちゃ光った。


ダグラスさんも驚いているのを見ると珍しいようだ。


エリスが叫びながら突進してきた。


「ノア〜!私勇者だって〜!」


「は!」


普通は転生者の俺が勇者で、幼馴染がヒーラーとかなのではないのか?


羨ましいが頑張って顔に出さないようにした。


「よ......良かったな。」


「うん!」


「ノア君、次は君だ!」


「はい!」


エリスでさえ勇者なのだ俺は超勇者とかだろ。


水晶に手をかざした。


黒紫色の煙が出てきて水晶にヒビが入った。


(えっ、これヤバいやつ?)


「ノア君絶対にそこ動くんじゃない!今村の人たちを呼んでくるから!」


(あっ、これすごいやつなのか?)






約5分後






「ノア君〜!大丈夫かい?」


ダグラスさんの声が聞こえてきた。


村中の大人が集まってきている。


村の人たちが厳しい目をしているのを見た瞬間、悟った。


(これやっぱりヤバいやつなのか)


「ノア君!!!!落ち着いてーーー聞いてね、それは!!呪い!だよ!!!!!!!。邪神か魔王レベルのものだ!!!!!!!!。」


うん、まずはダグラスさんが落ち着こうか。


「俺の体はなんともないですけど?」


「ともかく、心当たりは無いのかい?」


(ここは言わない方がいいか)


「ないですよ。」


その時、ヒビが入っていただけの水晶が完全に割れた。


割れたと言うより弾け飛んだと言った方が正しいかもしれない。




その時、村人たちが静まり返って人々の間に道ができた。


その道を通って誰かがでてきた。


村長だ。


お前はもうこの村から出ていけ!


「なんでだ?呪いだからか?」


「そうじゃな。分かったならもう出ていってくれ、戻って来るんじゃないぞ」


「あぁ。」


「ちょっと待ってくれ村長さん、ノア君!」


「聖職者としての仕事はまだ終わっていないよ。しっかりとスキル名を伝えないとね!」


「ノア君!君の固有スキルは複製だ。」


(複製?)


「なんですかそれは?」


「すまない。私のレベルだとモヤがかかっていて見えない。」


「それって強いってことですか?」


「あぁそうなるな。だが強い分デメリットも大きいはずだ、気をつけるんだよ。」


「はい!ありがとうございました。さようなら!」


俺はこの村を出た。


エリスは、勇者誕生の知らせを聞いた王国が自分たちで育てると言って半ば無理やり連れていった。


ぼっち......じゃなくて1人で王国まで歩かないといけない。




その前にスキルを試してみるか!




とりあえずスライムを見つけて倒してみよう!


(複製とは果たして戦闘向きなのだろうか?)


まあ、戦えばわかることだ!


探し回って遂にスライムを見つけた。


だが武器を持っていないのを思い出した。


足元に、折れた枝が転がっていた。


乾いて軽そうだが、今の俺にはそれしかない。


「……上等だ」


俺はそれを拾い上げ、両手で構えた。


目の前では、ぷるり、と音を立ててスライムが蠢いている。半透明の身体が不規則に揺れ、じわじわと距離を詰めてきた。


正直、怖くないと言えば嘘になる。


剣も魔法もない。ただの木の棒一本だ。


それでも――逃げる気はなかった。


「来るなら来いよ」


一歩踏み込み、棒を振り下ろす。


手応えは軽く、ぶよん、と妙な感触が腕に返ってきた。


「うわ、気持ち悪っ……!」


だが、確かに効いている。


スライムの動きが鈍り、形がわずかに崩れた。


もう一度。


今度は狙いを定めて、横薙ぎに叩きつける。


ぷしゅ、と情けない音を立てて、スライムは弾けるように消えた。


 静寂。


「……勝った、のか?」 木の棒を見下ろし、息を吐く。


頼りなかったはずのそれが、今は少しだけ心強く見えた。


この世界で生きていくための、最初の一歩。


そんな気がして、俺は棒を握り直した。


そして棒を捨てた。


汚いからだ。


その時目の前に厚い本が現れた。


「スキル本?なんだそれ。」




スキル本


世界にある固有スキルが網羅されている。ポイントを消費することによって固有スキルを自分に適応可能。


※注:同時にセットできる固有スキルは5個が最大。


ポイント入手方法:


固有スキル持ちを倒す。


相手のランクによってポイント数決定。






なんだよこれ、つまり固有スキル増やせるってことじゃん!


最強かよ!




早速、固有スキル増やそ〜!


固有スキルがランク分けしてある?


確かこの世界には《スキル》と《固有スキル》があって《スキル》はA〜Gランクだよな。


《固有スキル》のランクってなんだ?




SSS


SS


S


A+




なるほどな。SSSが1番強いってことか!


いちばん最後のページの固有スキルは......


「は?」


「天地創造?なんだそれ」




神と同程度の力と権力を1日間付与できる。


(クールタイム1週間)


え!


これ欲しいんだが。


何ポイントだ?




天地創造


9999999ポイント?




今スライムはGランクか、ポイントは?


0ポイント?


スライムに固有スキル持ちはなかなかいないのか。




A+のスキルでも100ポイントとかだぞ!


こんなの本当に溜まるのか?




まぁいいや。


今日は王都に向かうついでにスライムでも倒していけば少しはポイントも溜まるだろ。




3日後




王都到着ーーー!

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