第42話

⑥ 帰り際の一言


次の瞬間、

その客の手が止まった。


何も言わず、

席を立つ準備をする。


帰り際、

社員Hのところへ寄り、

小さな声で言った。


「サングラスから、

牌が見えてるよ?」


それだけだった。


説明もない。

抗議もない。

要求もない。


ただ、

そう言って、帰った。

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