夜と、境界線。
そして、近づいてしまった関係の記録。
ここに描かれるのは、
選ばなかったから守れたものではなく、
選んで踏み込み、結果として壊れてしまった時間です。
安心だった距離。
家族のような近さ。
何も起きていないと信じていた夜。
それでも、
視線が変わり、
言葉が遅れ、
境界線は静かに揺れ始めました。
この短編群は、
「その時、その場所で感じていた感情」を
できるだけ加工せずに書き留めた記録です。
出来事の全体像や、
相手の内面を正確に捉えたものではありません。
後になって見えてきた理解や、
時間を経て初めて辿り着いた答えは、
ここには、まだ書かれていません。
この物語は、
途中で立ち止まっている視界のまま終わります。
その先に見えてきたものは、
長編作品として、別に書かれています。
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