公爵令嬢ルナリアは理想の妃を目指し傲慢に高潔に振舞って来たが、そのせいか婚約者の王太子に振られそうになって後悔していた。彼女は家宝のペンダントに願う。
「せめて、誰かひとりにでも、この想いが届く奇跡を……」
その願いは聴き届けられたが――
その奇跡によって現れたのは、佐倉まひる、27歳、社畜歴3年目。
“転生保険”によってルナリアの身体に転生してきた日本女性まひると、ルナリアが会話するというシュールな世界観がおもしろい!
二人は戸惑いながらも、悪役令嬢ルートの破滅フラグを回避して行く。
魅力的な設定とまひるの乙女ゲームの知識によってルナリアの評価がどんどん上がっていく様子は最高におもしろい。
オススメです(`・ω・´)
名門貴族の令嬢として、王太子の婚約者として、
誰よりも「完璧」であろうと生きてきた少女・ルナリア。
けれど心の奥には、届かぬ想いと、消えない孤独が静かに積もっていた。
「明日なんて、来なければいい」
月の下でこぼしたその祈りは、ひとつの魂を呼び寄せる。
目覚めたのは、ブラック企業で魂をすり減らしていた元社畜・佐倉まひる。
ふわふわベッドに、豪華なドレス、美貌の姫君ボディ――
「ここ、もしかして乙女ゲー!?」
状況を理解しきれぬままも、彼女は魂の同居人として新たな日々を歩み出す。
これは、「ひとつの身体にふたりの魂」が宿った少女が、
運命に翻弄されながらも、心を通わせ、未来を切り開いていく物語。
乙女ゲー脳の主人公、
(佐倉まひる、27歳、社畜歴3年目)と、
公爵令嬢の対比が面白い作品。
異世界に行っても変わらず、
乙女ゲー脳なまひるのテンションが楽しい。
“氷の百合”と呼ばれる悪役令嬢ルナリアと、
心の声が聞こえる状態で同居(?)するという設定から、
コメディが始まります。
猫ちゃんが出てきて、ちょっとだけもふもふ。
美しい情景描写を背景に、
まひるの感性で物語をリードしていく感じが、
意外性とテンポの良さを生みます。
そして現れる婚約破棄男――ラファエル王子。
"どうせロクでもない"と思うまひるだったが、
まさかの「推しど真ん中」(笑)。
全体の構成がしっかりしていて、
コメディとしても安心して読める、魅力的な作品だと思います。