君と歩いた道を、また歩きたくて

土曜日

君と歩いた道を、また

この川沿いの道さ、よく通ったよね。

夕焼けが水面に反射して、綺麗だったね。

そこに自転車の車輪が回るのも映っててさ。


あそこにも行きたいな。

でも、君と歩いた道多すぎてさ。

全部は回れないけど、許してよね。


………………


この通りもよく通ったね。

週末は人が多くて肩がぶつかって、それでいちゃもん付けられたりもしたね。

あの時、何回もその人に謝ったな。

君にかっこ悪いところ見せちゃって、恥ずかしかったのをよく覚えてる。


今思えば、あんなの気にしなくてよかったのかな。

でも過去は変えられないね。


………………


この本屋で、同じ小説を買ったよね。

読んで感想言い合おうなんて話してたけど、僕が全然読まないからって、君が怒ったのも覚えてる。

読めばよかったなって、後悔したのも覚えてる。


………………


ここのレコードショップでも、同じ曲を買ったね。

お互いの好きなバンドを紹介して、それぞれで買ったりもしたね。

あのバンドにハマった一番の理由だったな。


………………


この踏切、いつも君と別れて家に帰る場所だったから、なんだか好きじゃなかった。


「カンカンカンカン」


本当に別れた場所にもなっちゃったし。


「カンカンカン…ブー!!」


「ごめんね、助けられなくて」

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