4コマ小説 イコちゃん

@hasumiruka

第1話3人の出会い

加奈子「イコってカタカナで書くの? 変わった名前だね」

イコ「うん、うちの、親、バカだから、親バカなの」

加奈子「どういうこと?」

イコ「私が生まれた時、こんなかわいい子はいないって思ったんだって。で、うちの苗字が河合だったでしょ。だから、イコっていう名前にしたらしいのね。いい漢字が思いつかなかったからカタカナにしたんだって。こんな『かわいいこ』なんて名前つけたら、どう考えたって、名前負けするよね」

加奈子「へえー、そうなの。実際にかわいいからいいじゃない。私なんてひどいものよ。親が再婚してこうなったんだよ」

イコ「こうなったって?」

加奈子「生まれた時の苗字は,沢谷だったのよ。それなら、沢谷加奈子さわやかな子というのは、許せるよね。でも離婚して、結婚相手が、小呂おろさんか大場おおばさんしかいなかったんだって。どっちも、私の名前にとっては問題ありだったんだけど、大場さんのほうがいいかなと思って、大場さんにした。それで大場加奈子になったってわけ。まあ、『おおばかなこ』なんて私にぴったりだけどね」

イコ「加奈子ちゃん、頭、すごくいいから逆にいいじゃない。おまけに美人だし」

加奈子「まあ、しょうがないけど。ちなみに母親は佳代っていうんだよ。沢谷佳代から、大場佳代に変わったわけ」

千代「いいな、二人とも、ドラマがあって。私なんか、親が深く考えずに、千代っていう名前に決めただけだよ。苗字が今井だから、今井千代になるってことにあとで気がついたけど、もう遅かったっていうわけ。話として、そもそも『いまいちよ』ね」

イコ「そうなんだ。でも、普通に名前を言っても誰も気がつかないんじゃない?」

千代「だよね。でも、それも、いいんだか、悪いんだか。私ってさ、容姿もただの眼鏡でぶで、誰も目もくれないでしょ。成績もそこそこ。要するに可もなく不可もなく、何やらせても、ほんとに『いまいちよ』なんで、嫌になっちゃうの」

イコ「私たち、なんか気が合いそうな気がしてきたわ。仲良くしましょう」

加奈子「私たち切っても切れない運命の糸で結ばれてるわよ。きっと」

千代「二人と友達になれたら、うれしい。これからよろしくね!」

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