夢見る東京の夜(Tokyo Night Fantasy)

@tsuyotsuyoman

第1話

君と最後に会ったのは、この東京タワーの下だった。

「夢を捨てる事はできないの。だから一緒にはいられない」

そう告げた君の瞳は、涙で光りながらも揺るがなかった。


あれから何年経ったであろうか。今も見上げれば、

赤い鉄骨を彩る無数の光に彼女の笑顔が溶けている気がした。

未来を選んだ君と、過去を抱きしめたままの僕。


もしも、もう一度君に会えたなら、どんな言葉を交わせるだろう。

見上げたタワーに問いかけても答えてはくれない。

「おまえは、こうして僕の叶わぬ恋を永遠に照らし続けるんだろうな!」

と居直った。

 

そう呟いた瞬間、後ろで僕を呼ぶ声がした。

とても懐かしい声だった。

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