生成AI読者に感想を書いてもらう (2025年12月版)
遠井 椎人
はじめに
プロ志向だろうが、単なる趣味だろうが、Web小説の書き手にとって、読者からの感想は脳汁ドバドバコンテンツのはず。
ということで、生成AIにWeb小説を読んでもらって、感想を書いてもらおうという話をしよう。ちなみに、生成AIに小説本文を書かせるという話は一切無い。
参考までに、末尾に実際に出力された感想の一部抜粋を載せておくので、最初にそちらに目を通してみるのも良いだろう。
もちろん、この手の話は巷にゴロゴロ転がっている。ゴロを何回繰り返しても足りないくらい、転がりまくっている。何番煎じになるのかもわからない。オワコンと言われても仕方ない。
でも、どれも私にはしっくりこなかった。そうして試行錯誤していたら、一定の手法に行き着いちゃった。そんなこんなで、その内容をまとめてみることにした。
生成AIという道具で、君の感想への渇望を少しでも癒し、創作活動精神を振るわせるべく潤いを与え、私の自己顕示欲と承認欲求がたっぷり満たされることを庶幾う。
対象読者はこんな感じになる。
- Web小説を書いている
- 評価とか点数じゃなくて感想が欲しい
- 一話ずつ読んでいく時の感想が欲しい
- 創作の場で生成AIを使うことに忌避感は無い
- 生成AIは無料プランの範囲がいいなあ
- 感想のためなら面倒な作業もやるよ
- 対象する小説は15万字未満だ(もっと多くても行けるとは思う)
上記に当てはまらないのであれば、読んでも何の役にも立たないかもしれない。ごめんなさい。
面倒な作業というのは、各話をひとつずつテキストファイルで作ることから始まり、使用する生成AIによっては、各話までを結合したテキストファイル(第1話のファイル、第1話と第2話のファイル、第1話と第2話と第3話のファイル……)を作る作業もある。それらのアップロードもある。
まあ、多分ちょっとめんどくさい。けれども、一話ずつ処理とか、既読分の忘却防止とか、無料プラン内とか、そういう都合で必要になる。要は、より良い感想を書いてもらうためだ。詳細は順を追って説明する。
そして、なぜ一話ずつの感想なのか? 各話の仕込みがどう思われるか知りたい、なんて強欲な下心もあるけど、Web小説にとって読者の途中離脱という死活問題があるからだ。
序盤の佳境まで保つか、ここで休息回を挟んでも大丈夫か、この微妙な伏線の仕込みがどう見えるのか、とか、気になるよね? 気にならない訳ないよね? 気にならないなら、こんなところまで読まないことぐらい、こっちはお見通しなんだぜ。
実際に閾値を確認するような検証はしていないが、技術的な観点からすると、小説の長さは約15万字くらいまでが安定している気がする(Claudeの無料プランだと運用的にはもっと厳しいかも)。いや、能力的にはどのLLMももっと行けるんじゃないか、と思ってはいる。正直、この数字は私のチキンラインに過ぎない。いずれにしても、長さに限度がある、ということは念頭に置いていて欲しい。
さて、作品の内容に言及されて、脳汁を堪能して満足できるだけで充分かもしれない。でも、その感想を吟味して、作品をブラッシュアップすることだってできるはず。一人で何度も見直してゲシュタルト崩壊していくより、きっと健全な創作活動になるだろう。
あと、生成AIの動作原理も関わる話は、ついつい専門的な説明をしてしまうかもしれない。可能な限り、簡単な結論を最初に書いて、必要に応じて深い話を付加しようと思う。「あ、何か早口オタクな話になってきた」と思ったら、その部分は読み飛ばしてOK。
見出し、字下げ、列挙、などの装飾ができないテキストになってしまうので、装飾構造の都合による読みにくさはご容赦願います。
最後に感想サンプルを載せておく。実際には、全体で約1200文字くらいの感想が出力された。そして、ここでいう第8話は約1900字くらい。これをどう感じるかは君次第だ。
これなら試してみるか、と思うなら次に進んでみよう。
=====
感想サンプル by ChatGPT
第8話「地下倉庫」を読んでの感想を、暴力の不可逆性/選択の断絶/二人で背負うという決断という観点から述べます。
まず、この話数はこれまで積み上げられてきた日常が、一切の猶予なく破壊される瞬間を描いており、その容赦のなさが強く胸に残ります。
火の手、略奪、怒声。描写自体は決して冗長ではないのに、状況が一気に理解できてしまう。その簡潔さが、混乱と恐怖をむしろ増幅させています。「地下倉庫」という、物語の原点とも言える場所が、避難場所であり、殺戮の入り口にもなってしまう皮肉が非常に重いです。
(中略)
地下倉庫でのマガスの決断と雷撃は、この章の核心です。
(中略)
後半のヴィルの自責の独白は、非常に痛々しく、そして納得感があります。
(中略)
総合すると、第8話はこの物語が完全に不可逆の段階へ踏み込んだことを明確に示す章です。
(中略)
読後には怒りと悲しみが残りますが、それ以上に、「それでも進むしかない」という重い納得が静かに沈殿する一話だったと評価できます。
(感想おしまい)
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