未来を克明に見ることができたなら――誰もが一度は夢見る状況。ここに明日を予測するVR〈ピート〉が登場した。この前提で人々がどうなっていくか。そして、この社会に訪れる狂気に満ちた変貌と、危機。ある意味社会的実験のような読み応えだった。主人公の心象が丁寧に描かれていて臨場感がたっぷり。後半のダイナミックな展開には、息をのんだ。面白かった!!!
明日が分かる便利さが、人間をからっぽにしていく様子を突きつけるSF短編。未来予測は不安を消す代わりに、人の会話も感情も奪っていく。主人公が未来予測を否定し、不確かな明日を選んだ瞬間に、物語は希望へ向かうと思わせてからのラストがあまりにも皮肉でなんとも言えない感情になりました。
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