夏休みの思い出

ヨモギ メイジ

夏休みの思い出

「夏休みの思い出 3年 105A組 斉藤-カラナミ-星華


 私の夏休みの出来事の中で、いちばん楽しかったのは、おばあちゃんのお葬式です。


 私のおばあちゃんはいつも、自分の体を新しくすることを嫌がって、


『寿命が来て、それで死んでいくのが人間らしいじゃろ。』


と言っていたのですが、この前240歳の誕生日を迎えて、体が動かなくなってきた頃に、


『やっぱり、まだ終わりたくない。』


と言っていました。それを聞いてお母さんやお父さんのは、


『ほらな、私たちの言ってた通りだ。』


と言って笑っていました。


 私も、できるだけ長く生きたいと思うので、おばあちゃんの気持ちはわからないけど、おばあちゃんとはもっともっと一緒にいたいので、お葬式することを決めてくれて、嬉しかったです。


 お葬式には、私が普段会わない家族の人ともいっぱいつながって、ちょっと頭が痛くなったけど、この人たちが全員おばあちゃんをお祝いしに来てくれてるんだと思うと、痛いのも我慢できました。


 式の途中で、お父さんがお母さんと一緒に歌を歌ってくれて楽しかったです。お葬式のおじさんがおばあちゃんの新しい体のことについて説明していたけど、難しい話で私にはよくわからなかったです。でも、お母さんとお父さんがニコニコしていたので、きっといいことなんだろうなと思います。


 お葬式が終わって、おばあちゃんとたくさんお話ししました。やっぱり死ななくてよかったとか、さわやかな気分とか、生まれ変わったみたい、と言っていました。私も早く大人になって、私のお葬式をしたいです。」


斉藤-カラナミ-淳子(240)

憲法第19条

「国家が定めた制度および規定に対して、一切の疑念を抱いてはならない」

に反する思想を持っていたことを確認できたため、脳内時間230年の懲役に科す。


経過

懲役開始時には強い戸惑いを覚えている。思考プログラムに大きな損傷を確認。

思想更生プログラムを実施。順調に回復しつつある。


懲役終了後

記憶消去プログラムを実施。

その後の会話にて、思考プログラムの完全な回復を確認。経過観察を終了する。

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