幼馴染が新年早々浮気した?いや、オレが浮気した…から?してないけど…した?

猫の集会

浮気?

 わたくしフウカは、闇オチ不可避ダークサイドへこんにちはです。

 

 

 …

 

 突如、オレの元へ送られてきたこの意味のわからない文。

 

 …

 

 隣に住む、幼馴染の風香フウカからだ。

 

 

 なんだよ?と思い、一応フウカの部屋を確認してみた。

 

 …うん、カーテンがしまっております。

 

 だいたいカーテンがしまっている場合は、心を閉ざしている場合が多い。

 

 まぁ、基本大したことはなくて追試になったとか、大福を食べようとしたらカビがこんにちはしていたとか、そんなものだらけだ。

 

 だから今日もどうせ、みかんが青かびまみれで指がみかん汁で浸水したとか、そんなことだろうと、軽い気持ちでフウカの部屋に向かった。

 

「フウカー、今日はどうした?」

 

 …

 

 真っ暗な部屋の中、フウカは布団をかぶり音信不通だ。

 

 どうやら、塞ぎ込んでしまっているみたいだ。

 

 少し布団をめくると、布団に包まりうずくまったフウカがチラリとこちらをみた。

 

「怯えた猫かよ…?」

「ううう…うううヴァー」

 

 …

 

「え…カエル?」

「ぢがゔーううううゔ」

 

 いったいどうしたというのだろう?

 

 いつもと様子が違う。

 

 

「どうしたんだよ?涙ふきなよ」

 とりあえずティッシュをそっと布団の中に差し出してみると、シュッとものすごい勢いでティッシュを奪うフウカ。

 

「わだじ…フッフラれたんだっ…グズっ…」

 

 ⁉︎

 

 フラれただと⁉︎

 

 な、な…

 

 なんて⁉︎

 

 

 オレが彼氏なんだよな⁉︎

 

 オレは、フウカをフッテハイナイヨ?

 

 オハヨウ アサダヨ…

 

 ルルらルルルル…

 

 脳みそ崩壊

 

 

「いや、待てって。オレたち付き合ってるよね?フラれるっておかしいだろ?」

「お…っおかしくないっ。お菓子くっくっ…れるのっ?」

 泣きながらもお菓子の催促って…

 

「いや、お菓子はどうでもいい。それよりフラれたってどういうことだよ⁉︎」

「お菓子くれないんだ⁉︎わたし留年する。」

「えっ?単位足らないの?」

「単位…?あ、間違えた。留学する」

「えっ⁉︎留学⁉︎何年?てか、顔だせよ。布団から出て話そうよ」

「八十年留学するから。顔出さない。お菓子くれないし」

 

 …

 

 くそ…お菓子され持っていれば。

 

 ダメともでポッケに手を入れた。

 

 ‼︎

 

 あった‼︎

 

 ゲームの景品のチョコが入ってんじゃん!

 

 

「お菓子、あげる」

「⁉︎マジで⁉︎ありがとう!」

 

 ガバッと布団からはいだすフウカ。

 

「で?どういうこと?」

「わたしねっ…フラれたんだ。だから、今から化粧するわ」

 

 ⁉︎

 

「意味わかんねーよ」

「もっと魅力的にならないと。見返してやるの‼︎今から返り討ちよ‼︎」

「それって…化粧して、これからそいつに会うの?」

「うん」

「オレもついていっていい?」

 

 いいわけないけど、ダメ元で聞いてみた。

 

 するとまさかの…

 

「ついて来れるならついてきなさい。」

 って言われた。

 

 なら、ついていくよ。

 

 てか、オレが彼氏なんだけどな。

 

 チョコをもらったフウカは、少し元気になったっぽい。

 

 …

 

 支度ができるまで、オレはじっと本を読んで待っていた。

 

 すると、ふと視界になにか落ちたのでみてみると…

 

 な、泣いてる…

 

 フウカがメイク途中に泣いている。

 

 マスカラボロ落ちやんけ…

 

「なにしてんだよ。ほらティッシュ」

 

 奪うようにティッシュをひったくるフウカ。

 

 そして、泣きながら化粧するフウカがなぜか不憫に思えてきた。

 

 浮気したのかよ⁉︎とか、色々聞きたかったけど…そんなメンタルでもなさそうで…

 

 

 しかしながら…

 

 オレも泣きたいけど…ね?

 

 それでも、冷静さを失わずにフウカを待つと、普通に脱ぎだした。

 

 

 ⁉︎

 

 着替えか…

 

「オレ、ちょっとトイレ行ってくるわ」

「ん、おけ」

 

 

 トイレから帰ると、オレは目を丸くした。

 

 まぁ、元から丸いけど…さらに丸くなったよね…

 

 だって…

 

 あの…

 

「その格好…でいくの?」

「うん」

 

 …それは、やめた方がいいのでは?

 

 まさかのサンタコスって…

 

「せめてコート羽織るとか…」

「いや!だって、これがかわいいって言って…グズっ」

 

 

 ⁉︎

 

 クリスマス…一緒に過ごしたのかよ⁉︎

 

 オレも過ごしたよね⁉︎

 

 その服…使い回しだったのかよ⁉︎

 

 どっちが先なんだ⁉︎

 

 オレか?それとも…

 

 

 いや、そんなことはどうでもいい‼︎

 

「フウカは、オレのこと…もう好きじゃないんだね。」

 

 オレは、もう帰ろうときめた。

 

 フウカが別の人を好きなら…もうどうせ…

 

 …

 

「オレ、やっぱり帰るわ」

 

 立ち上がると、フウカが泣きながら抱きついてきた。

 

「いやだよ…っゆっ…夢でも現実でもそういうことっ…い、っいうんだ?わたしを捨てるんだ…っ。そうやって、二回も三回もっ…わっわたしをっ…」

 

 

 ⁉︎

 

 はぁ⁉︎夢の話かよ‼︎

 

「フウカ…さっきの全部夢の話なの?」

「うん…でもっ…初夢って…まさゆめになるって…ほんとに起こるって…聞いたような聞かないようなっ」

「いや、その夢いつみたの?」

「さっき…」

 

 …

 

「もうさ、初夢から一週間過ぎてるけど?それに正夢って…聞いたことないけど?」

「えっ、でも今年初めてみた夢が初夢でしょ?わたし、今年初めて夢みたんだよ?」

「いや、元旦の夜みるのがそうなんじゃないの?知らんけど…」

「えっ?なら…りょうま昨日、浮気してない?」

「当たり前じゃん」

「じゃあ…まだ好き?」

「うん、大好きだよ」

「なら、どれくらい好き?馬に乗れるくらい好き?」

 

 …

 

「意味わかんねーけど、めっちゃ好き」

「ほんと?」

「ほんと」

 

 ギュ〜♡

 

 オレは、フウカを抱きしめてキスをした。

 

「今年、初キスだな」

「ほんとだ。あ、年末キスって…いつしたっけ?」

「大晦日したじゃん。年越しキスも」

「たしかに。なら、今年初キスじゃなくない?」

「たしかに。」

「でもさ、いっぱいしたらいいよね?」

「うん、今年もいっぱいしようね」

 

 チュ〜♡

 

「ふっ、よくみたらすごい顔してる」

「えっ…たしかに。メイクぼろぼろだ…」

「でも、かわいいよ」

 チュ♡

 

 

「ふふ♡」

「あ‼︎思い出した‼︎留学ってどういうことなの⁉︎」

「あー、あれは傷心の旅に出かける予定だったの。でも、行かなくていい?」

「行かせるわけない♡」

「ふふ♡よかった♡なら、行かない♡」

 

 

 ♡

 

 

 

 ♡♡♡おしまい♡♡♡

 

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