祝い

@curisutofa

祝い

『あっはははっ♪』『ピ~ヒャラ、ピ~ヒャラ♪』


『みんな嬉しそうだな♪』


勝利と解放を祝う宴の会場を眺めながら笑顔で話すと、親友のバーデンが笑いながら。


『当たり前だろう。長年に渡り俺達奴隷を死霊術で意思を持たない亡者を造る為の材料としか考えていなかった、死霊術士の連中を打倒したんだからな♪』


バーデンにブランデンブルクも同意をして。


『お前が死の王国に対する抵抗運動を始めると最初に聞いた時は狂ったかと思ったが、協力して本当に良かった』


自分はバーデンやブランデンブルクに対して頷いて。


『お前達の協力がなければ死の王国の打倒は決して出来なかった。心から感謝をしている』


『あっはははっ♪』『ピ~ヒャラ、ピ~ヒャラ♪』


抵抗運動の中心人物で集まり酒を飲んでいるが、バーデンが外の様子を少し探ってから。


『ここだけの話だが、最強の死霊術師とされた死の王の配下の動きが、妙に鈍くなかったか?』


バーデンの疑問にブランデンブルクも頷いて。


『確かにな。俺達が奴隷の間で密かに作り上げた連絡網を使い一斉蜂起を行った際に、死の王の配下の死霊術士達の反応は妙に鈍く感じたな?』


最強の死霊術師が死の王として長年に渡り君臨して来た死の王国だったが。仲間と共に密かに作り上げた奴隷の連絡網を使い一斉蜂起した際の死霊術士達による反応は、確かにバーデンやブランデンブルクが言うように妙に鈍く感じた?。


『死都アーヘンの宮城には、死の王の姿は無かったからな。宮廷内で何か争いが起きていた時に、自分達は天運に恵まれて一斉蜂起したのかも知れないな?』


失敗すれば殺された上で死霊術により意思を持たない亡者にされると覚悟の上での一斉蜂起をしたが、死の王国による抵抗は散発的で非常に呆気なく打倒に成功した。


『あっはははっ♪』『ピ~ヒャラ、ピ~ヒャラ♪』


『明日からが大変だぞ。何せ俺達は長年に渡り奴隷として支配ベヘルシュングされるのに慣れきっているから、上からの指示がないと何をすれば良いのか殆どの連中は解らなくなるからな』


バーデンの懸念にブランデンブルクも同意をして。


『死都アーヘンはお前に任せるから、俺達は死の王国の他の地域に行き解放奴隷達の取り纏め役をする事にする』


生きるも死ぬも共にと誓った親友達に、自分は心から感謝をしながら。


『頼む。死の王国による圧政から解放された皆が、穏やかに生きていける世の中にしないといけないからな』


『ああ』『任せろ』


自分は本当に親友達に恵まれている。死の王にはこうした絶対的に信頼の置ける友がきっと居なかったのだろう。

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