二つの世界のUターン 〜日本に転生したら召喚魔法で異世界に強制帰還させられました〜

@hoshiduki_shia

第1話 日本在住の元異世界人

俺の名前は吹鳴蓮也(すいめいれんや)。ごく普通の高校生…


……と言うのは嘘だ。


俺は前世の記憶が頭に残っている。

前世の世界は魔力があり、魔法がありの今この日本に山ほどある”異世界ファンタジー”と呼ばれる世界だ。


まぁ前世で俺は大半を魔法の研究に時間を費やしたから、前世の記憶があってもこの日本で役に立つ知識など無いに等しいが…


_____今では家族がいて、可愛い妹がいる平和で順風満帆な毎日を過ごしている。





____ピピピッ


朝6時、目覚ましのアラームが鳴る。


「今日も平和な朝だな〜」


前の世界では寝ている間も油断したら魔物に家を壊されて襲われることが多かった。

全部返り討ちにしてやったが。


「さて、可愛い妹を起こしてあげるとするか!」


俺は自分の部屋をでて妹の部屋へ向かった。





妹の部屋の扉を元気に開ける。


「花蓮ちゃ〜〜ん?朝だよ〜〜!!」



「うるさい!このブラコン!!一々起こしにくんな!」


今こうして俺に冷たい言葉を浴びせてきたのが妹の花蓮。

最近反抗期に入ったようで、俺への返答が冷たくて悲しい


「俺が起こしにくる前から起きてたんだね!偉いぞ〜!」


俺はそんな反抗期の妹を褒めて褒めて褒めちぎることで仲を取り戻そう作戦を実行中だ。



「お兄ちゃんが毎日、飽きもせずこの時間にうるさく起こしに来るから自然と目が醒めるようになったんだよ!!」



「お兄ちゃんを褒めてくれてるの?花蓮ちゃんに褒められると嬉しいな〜〜」


俺は満面の笑みで花蓮に話しかける。


⦅褒め褒め作戦大成功だ…!⦆



「褒めてない!!もうしばらく話しかけて来ないで!!」


花蓮はそう言うと、俺を部屋の外に追い出して勢いよく扉を閉める。


____ドンッ!とドアが閉まり、俺はポツンと立っていた。





⦅褒め褒め作戦大失敗じゃねーか!!!しばらくってどのくらいだ??1時間?半日?…もしかして丸一日だったりして………⦆


⦅1日も距離を置かれたら俺は身体中の水分が涙として流れ落ちて、干からびて死んでしまうぅ…!⦆


⦅折角の転生と言う高待遇を受けたのに、こんなところで死んで溜まるかぁーー!!⦆



だとすれば方法は一つ……


「花蓮ちゃん!今日学校帰りに何か買ってきてあげるから許しておくれ〜!!(泣)」

「1日も距離置かれたらお兄ちゃん孤独死しちゃうよぉ〜〜」


俺は必死に妹の部屋の扉をドンドン叩いて訴えかけた。



「しばらくって言ったのに、1日だけなわけないでしょ!!」



俺はその言葉に致死量のダメージを受けた。


⦅うっ……くっそ、前世で朝起きたら巨大魔物に囲まれてた時でもここまでの傷は負わなかった…⦆


我が妹ながら恐ろしい…





「まぁ…ふわメロのケーキ買ってきてくれるなら、許してあげなくもないけど……」



耳がピクピクっとなって体が勝手に動き、気づいたら再びドアを開け花蓮に飛びつこうとしていた。


「かれ〜ん!♡」


花蓮は抱きつこうとした俺をバシン!と地面に叩きつけた。



「やっぱお兄ちゃんなんて嫌い!」


「早く出ていって!!」



渋々、言われた通り大人しく部屋をでて自分の部屋に戻った。


「帰りにケーキ買ってくるから楽しみにしててね〜!」


捨て台詞もこれで完了だ。





_____俺は朝のルーティーンを終え、学校に向かった。


学校に着き、自分の席についた。


⦅ふわメロのおかげで今日も無事に生きれそうだ♪⦆


花蓮は、学校からの帰り道にあるふわメロと言う店名のケーキ屋さんがお気に入りなのだ。


⦅今日もチップを弾んでおこう…⦆





そんなことを考えているとホームルームの時間になった。


「みんな座ってー!ホームルーム始めるよー!」


先生がそう言った直後、俺は違和感を感じた。



____グワーンと不審な音がしたと同時に教室の床に紋章のようなものが浮かんだ。


「なんだこれ!?」


「きゃっ!何これ!?」


クラスメイトも突然でてきた怪しげな紋章に驚いている。





だが、俺はこの紋章を知っている____


と言うか、これは紋章ではない。これは______


⦅魔法陣…!?⦆


⦅どうして日本に!?しかもこの術式は……!!⦆



すると魔法が発動し、教室内が爆発して火の海に包まれた。


そう…この魔法陣は火炎魔法の応用である爆発をおこす魔法術式だった。


それと同時におそらく転移の術式と思われる魔法が発動した。

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