『荒廃する母星からの脱出計画』

@tantan284

第1話

ー西暦2191年9月23日、アラン星系内における人類活動圏はより広がっていたー


アラン星系第3惑星であるカトラス星は岩石惑星であり、そこにはおよそ

118億6000万人もの人々が暮らす星である。


カトラス星は様々な産業革命を経て宇宙進出にまで手を伸ばした。


2100年代に宇宙で航行可能な船を、2110年代にはカトラス星の衛星「アノス」

に衛星基地を作るまでに技術進歩し、成長を続けた。


しかし2140年代ダイス帝国がベイル星有人着陸を成功させ、その後軍事的競争

が続いた。


その暗黒の時代の収束をみせた2170年、いきのこったカトラス帝国主導のもと、

カトラス統政府が発足し、さらに宇宙進出が加速していく。


ーその時代に生きる者たちの闘いであるー









「まもなく、第一移民船団が離陸します」


その呼びかけとともに、別れを惜しむ人、これからの航海に期待を寄せる人など

様々な人が互いの立場で声を掛け合う。


その様子を俺、荒山泰人(あらやま たいと)はぼんやりと眺めていた。


「おい、泰人。もう行く時間だぞ。

なにぼけーっとしてるんだ!早く乗ろうぜ!」


そう声をかけてきたのは一色優(いっしき ゆう)だ。


俺とあいつは生まれてからほとんどの時間を一緒に過ごしてきた。


今回の乗り込む船にも俺が戦闘班長、彼が操縦班長として7級駆逐艦「黒陽」

に乗る予定だ。


「しっかしでけーな、この船。こんなに大きい船が宇宙を旅するなんて

信じられるか?なあ、泰人!」


艦名の通り、全身を黒色で統一されている黒陽は確かに90mと大きい船だ。


、、、彼は早く船を動かしたいらしい。


「あら、そんなにはしゃいじゃって。子供みたいね」


そう声をかけてきたのは佐藤知保(さとう ちほ)だ。


彼女とも幼少期からの付き合いであり、俺たち三人で過ごすことが多かった。


ちなみに知保は航空班長である。


「おい!早くしろ!乗り遅れたらそのまま置いてくからな!」


上官にそう言われ、俺たちは急いで艦内へと戻る。






まもなく離陸する第一次移民船団の内容について話しておこう。


第一次移民船団として


7級移民船 001・002・003・004・005・006

      007・008・009・010・011・012


の12隻が出発する。


各移民船の全長は300m、定員は3000人程度だ。


つまり、今回の移民船団は4万人ほどをベイル星へと届けることになる。


「しっかし黒陽もでかかったけど、移民船もばかでけえよなあ。。

動くのか、これ?」


「あらやだ、動くに決まってるじゃない。

。。。でも確かにこの大きさには圧倒されるわね」


ー二人とも楽しそうだなー


そう内心思っていると、


「総員、敬礼!」


ーザッー


皆いっせいに敬礼をする。


現れたのは、


「もう直してもらって結構。私はこの黒陽を任され、艦長を務めることになる

羽田工一(はだ こういち)だ。これからよろしく頼む」


艦長の自己紹介の後、各自自己紹介をして解散となった。


いよいよベイル星へと出発する。


まだみぬ星の海へ




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