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エルフの心臓が欲しい

エルフの心臓が欲しい

うめ紫蘇

おすすめレビュー

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★★★
★24
8人が評価しました
本文あり
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本文ありのおすすめレビュー

  • ゆう
    16件の
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    ★★★ Excellent!!!

    冬の雪が静かに降り積もるような、凍える夜に寄り添う物語。

    冷たい風に頬を打たれながら、胸の奥で灯りそうで消えそうな小さな火を、そっと守り続けている少女の息づかいを描いています。

    喪失の影が重なり、日常の隙間に忍び込む孤独が、言葉にならない重さとなって彼女を包む。
    それでも、抱きしめたぬいぐるみの淡い光が、かすかに、けれど確かに温もりを伝えている。

    遠く離れた恋人の短い言葉、幼い日の記憶に揺れる小さな手、そして、誰も知らないところで預けられた命の結晶――
    それらが、静かに、優しく、闇の底で凍えていた心を溶かしていきます。

    この物語は、絶望の淵でなお、誰かが自分のために命を預けて待っていてくれたとい柔らかな真実を、雪のように音もなく降らせてくれます。

    読み終えたあと、胸の奥に残るのは、青く揺らめく小さな灯火。
    それは、決して消えない、温かな約束の色をしている。

    • 2026年1月24日 10:24