ゆめのはなし
研磨
ゆめのはなし
先に断っとくけど、これは今朝見た夢の話。
気付いたら自分が中学生くらいで、友達二人と下校しててん。夕方でオレンジの日差しがあたりを照らしとった。学ラン着ててん、ブレザーちゃうねんで。
いや、だから夢の話やから。そんなんありえへんってわかってるし。
そもそも俺ら37歳やで。中学生とか何年前の話やねんって。
そんで三人で歩いとったら、前の道の角らへんになんか人がおってん。
でもよく見たら頭と体のバランスがおかしい。
体は小さく見えるけど、頭は変にでかい。
なんて言うんやろ。フリーゲームの青鬼ってあるやん。その青鬼みたいな見た目。
色は普通に肌色やったけど、スケール感って言うんかな。頭と体のバランスは青鬼っぽい感じ。
そういえば肌色って言ったけど、今の世の中あの色を「肌色」って言ったら、差別とかになるんかな?
まぁいいわ。それでそのよくわからん奴が、ずっとこっち見てるねん。
何されたわけでもないけど不気味やん?とりあえず避けるために三人で道戻って、まつやの前を右に曲がってん。ほら、地元の「まつや」
いっつも学校の帰りに前通ってたやん。
あそこの前を右に曲がって、遠回りして避けようと思ったんかな。
まぁルート選択は妥当やったかは分からん。なんせ夢の中の話やし。
右に曲がったら工事中のビルの前に出てん。まつやの前曲がっても、ほんまはそんなとこないけど、まぁそこは夢の話やから。
そんで振り返ったらおんねん、あの頭でかいやつ。
追いかけてくるでもなくこっち見てんねん。
誰からともなく、三人でビルの中に入って、とりあえず上目指して階段上って。
なんか工事中なんは外観からわかっててんけど、中もボロボロで、壁がはがれて外見えてたとこもあったな。
そんで一番上について後ろ見たら、あの変な奴が下の階段から頭はみ出してこっち見てた。
その頭がどんどん近づいてきて、三人とも怖くなって、何かないかと周り見たら鉄筋が落ちててん。そんな太くなかったけど、とりあえず持っとこうと思ってそれ拾って。
それで他に何かないかって見渡したら、壁が剥がれてて、そこから外の壁に飛び移れそうなとこがあってん。
鉄筋構えながら、外の壁に飛び移れば逃げられるんちゃうかと思って、変な奴を警戒しながら壁に向かってじりじり近づいていった。
いざ飛び移ろうとして変な奴のほうをよく見たら、なんか知らんおじいさんになっててん。体のサイズも服装も普通で、よく知らんけど見た目はおじいさん。
えっ?、て思って、警戒しながらおじいさんの方見てたら、
「君、ここどこかわかるか?」
って聞かれてん。
いや、こっちが聞きたいわって思いながら、「さぁ?」って答えたら、おじいさんは一緒にこのビル下りよって言ってきてん。
何が起きてるかさっぱり分からんかったけど、おじいさんとビルを下りながら話聞いたら、ここは地図とかに載ってないビルやってんて。
住所も登録されてへんし、マップにも載ってない。
昔建設が始まったけど、途中で工事が中止になって、そのままほったらかしになったらしい。
でもそれなら中止になったことくらい知ってそうなもんやけど、誰も知らんし地図にも載ってない。そんな場所やったらしいわ。
やばいとこ来てもたけど、おじいさんのおかげで助かったわって思ってったら、
「君なんでこんなとこ一人で来てん。危なかったな」
って言われてん。
そこでなんか色々あって忘れてたけど、一緒に来た友達二人がおらんことに気付いてん。
でも気づいたんはそれだけじゃなくて、あの二人誰なんか知らんことに気付いてん。
最初からずっと友達やって思ってたし、疑うことなかったけど、思い返したら中学の時そんな奴おらんかってん。
結局あの変な奴がやったか分からんし、あの友達二人もだありゃったか分からん。
なんか怖いような、不思議なような、そんな話。
あ、最初に言ったけど、これ夢の話やから。説明つかんとか、オチは?とか言われても困るわ。
ほら、夢の話やから、そういうもんやねん。
ところで、君誰やったかな?
ゆめのはなし 研磨 @kf63722
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