ひょんなことから並行世界の日本に飛ばされた主人公。
彼は、元の世界のおばあちゃんの弟、『志道』となる。
この世界では、日本は帝國のまま、太平洋戦争もなかったが。
人類の存続を脅かす“黒キ影”が存在していた。
黒キ影は『咒力』と呼ばれる力を有し、一般兵器では対処できないほど強力だった。
が、人類には彼らに対抗する力が一つだけあった。
それは、『祈動』という特殊な力だった。
主人公は『志道』として、『祈動士適正』の試験を受けに行く。
並外れた『祈動力』を有し、合格を宣言された彼は、帝国海軍航空祈動連隊になるための士官学校に入学することになるが……。
帝國として存続し、日米の戦争を避けた世界線、そこにさらに謎の生命体による侵略という、てんこ盛りなチョイスが面白かったです。
さらに、日米間の戦争がなかったからこそできる表現もあって、個人的にとても胸が躍る作品でした。
祈動士たちによる戦闘シーンも、脳内で広大な太平洋の海原が再生されるほどに、壮大で迫力満点で最高でした!
作中に使われる
「抜刀」
とか、バトル小説ではよくあるような言葉も、背景にある戦士たちの戦闘シーンが相まって、心震えて、鳥肌が立って、痺れました。
途中に張られる伏線らしき描写も、結構好きでした。
異能もの、架空戦記者が好きなみなさんはぜひ読んでみてください。
太平洋を飛び回り、敵ヲ討ツ彼らと共に。
「皇国ノ興廃、此ノ一戦ニ在り。 各員一層奮励努力セヨ」──日露戦争、戦艦『三笠』より