マダム・グラツィアの「高級海苔増量課金」だぉ🌼
有明海の干潟に溶けた電子レシートの山が消えたのも束の間、上空の空中要塞から、今度は紫色の優雅な光線が**GA-TAL GEAR(ガタルギア)**へと降り注いだ 。アニマの三柱が一人、マダム・グラツィアが扇子で口元を隠しながら、優雅かつ冷酷に宣告する 。
「あらあら、和歌さんの私室(コクピット)に勝手に入り込んだ泥棒さんに、事務局長……。無断で『有明海の海苔』をバイオ・パーツに摂取させるなんて、規約違反も甚だしいですわ 。それは当協会の認可が必要な『高級トッピング・オプション』……。今この瞬間から、増量課金として通常の3倍のサブスク料金を上乗せさせていただきますわよ 」
「ひっ、ひいいいい……! マダム、あれは幸来さんが親切でくれた海苔なんです……っ! 私の胃が、トッピング料金の自動引き落とし通知を受信して、ガタニウムの火花を散らしています……っ! 」
システム・ポッドの中で銀色に発光する仲田 事務局長の胃壁は、高級海苔の旨味データと引き換えに、無慈悲な課金ログをバイオ・サーバーに刻み込んでいた 。
「おいおいおい、この『食い逃げは許さない』的な集金スタイル……完全に某・悪徳レストラン経営シミュレーションのパクリだぜ🌸」
堤防の上で、山本 マキは『ワラスボ・ポーチ』のホログラム画面を高速でスクロールさせた 。 「あたいの解析によれば、マダムの奴、海苔の一枚一枚に電子透かしを入れて『著作権使用料』を発生させてやがるんだぜ🌸 某・有名魔法使いのネズミがいる会社の法務部並みの厳しさだぜ🌸 このままだと、おっさんの胃袋が差し押さえられて、有明海の全ドメインがマダムの私有物になっちまうぜ!🌸 」
「わぁぁ🌼 マキちゃん、お海苔さんがキラキラして、とっても美味しそうだぉ🌼 6256(RX-6256)さん、仲田さんのお腹が痛くならないように、お醤油も出してだぉ!!🌼 」
鹿島 幸来が叫ぶと、純白の機体『6256』の内部で、希少生物保護のためのブラックボックス『MT-P(ムツゴロウ・プロテクション)』が過負荷状態で起動した 。機体から溢れ出す虹色の粒子が、マダムの課金電磁波を中和する「ガタ・フィールド」を形成していく 。
「(通信音)……仲田、支払いは拒否しろ。私が通信回路を物理的に切断する🥷」
ガタルギアのハッチにしがみつくREDDAS WRSBが、ハッキング・ナイフをメイン・バスに突き立てた 。 「(通信音)……マダム、貴殿らの搾取もここまでだ🥷 幸来の天然な幸運と、仲田の限界を超えた胃痛が、いまや新しい経済圏(ガタ・エコノミー)を構築し始めているぞ🥷 見ろ、仲田の胃が……課金エラーを『いいね』のエネルギーに変換している🥷 」
「REDDASさん……! 私の胃が……私の胃が、追加課金のデータを強引にシュレッダーにかけて、SNSの拡散エネルギーとして放電しています……っ! 胃が……私の胃が、無料体験期間(フリートライアル)のような清々しさなんです……っ! 」
銀色の光を放つ仲田の胃袋が、マダム・グラツィアの課金障壁を内側から爆破した。干潟には再び、意味をなさなくなった領収書の断片が、有明海の生き物たちを祝福するように舞い踊った。
「チャンネル登録と各種SNSのフォロー、よろしくお願いしますだぉ!!🌼🌸🥷 」
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