赤い脱力、『通常の3倍の事務作業』🌸
「……過ちを気にすることはない。それが若さというものだ。だが、この干潟のパロディ密度は……度を越している」
虹色のガタ・フィールドが渦巻く干潟の空から、真紅の軍服に身を包んだ仮面の男、フル・カシマンタルの声が響き渡った。彼が駆る拠点防衛用巨大MAの背後から、無数の光の粒が撃ち放たれる。だが、それはビームではない。高速で回転しながら飛来する、ガタニウム製の「内容証明郵便」だった。
「な、何これ!? 砲弾じゃない……全部、私に対する著作権侵害の警告状だわ!」
七海 和歌が、**GA-TAL GEAR(ガタルギア)**のモニターに埋め尽くされる赤文字の警告を見て絶叫する。
「おいおいおい、ついに本職(?)が牙を剥いたんだぜ🌸」
堤防の上で山本 マキが『ワラスボ・ポーチ』を抱えて飛び上がった。
「あたいの解析によれば、あの警告状の散布速度は通常の3倍だぜ🌸 フル・カシマンタルの奴、法務部の権限をフル動員して、この物語の存続そのものを事務作業で圧殺する気なんだぜ🌸 某・フロンタルのパクリのくせに、やってることは悪徳弁護士そのものなんだぜ!🌸」
「わぁぁ🌼 フルさん、お空からいっぱいお手紙を飛ばして、とっても筆まめだぉ🌼 6256、みんなのお手紙をキャッチしてだぉ!!🌼」
鹿島 幸来が叫ぶと、RX-6256(通称:6256)が泥を蹴って舞い上がった。ブラックボックス『MT-P』が発動し、飛来する警告状を「ガタニウム製のカニフォーク」で次々とシュレッダーにかけていく。
「(通信音)……仲田、法的なプレッシャーに屈するな🥷」
REDDAS WRSBが、泥まみれのガタルギアのハッチを叩きながら通信を送る。
「(通信音)……フル・カシマンタルの放つ法務ファンネルは、精神的な胃痛を直接攻撃してくる🥷 仲田、君の胃壁をフィルターにして、この理不尽な差し止め請求を無効化(キャンセル)しろ🥷」
「う、うあああ……! 私の胃が……フル・カシマンタルによる『通常の3倍の賠償金請求』を読み取って、穴が空くどころか、胃袋そのものが破産宣告(エラー)しています……っ! 胃が……私の胃が、法的な根拠でガタガタなんです……っ!」
システム・ポッドの中で銀色に輝く仲田 事務局長は、押し寄せる大量の事務処理データに意識を刈り取られそうになっていた。
「この光……やはり、ガタニウムは人の心の光なのか。ならば、その輝きごと法的に差し押さえさせてもらう!」
カシマンタルが巨大なMAの腕を振り下ろすと、干潟一帯に「二次創作禁止」の巨大なホログラム障壁が展開された。
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