年始の挨拶

みかさやき

年始の挨拶

『あけましておめでとうございます!! 今年もよろしくお願いします!!』


 現在時刻0時1分。ソファーで座りながらSNSを見ていると、新しい年になって少し経った時間、SNSでみーちゃんがつぶやいていることに気づいた。


 いつもみーちゃんは返信できる人を限定できるつぶやきをしているのに、今日はそうじゃない。そこがおかしいけど、単なる年始の挨拶だ。


「みーちゃんSNSはつぶやいているけど、チャットは既読にすらならない」


 隣で座っているゆみちゃんが愚痴っている。


 どうやらみーちゃんはSNSでつぶやいているけど、ゆみちゃんのチャットは見ていないらしい。


「てゆーかおかしいな。みーちゃんはチャットこまめに確認するはずなのに」


 ゆみちゃんは首をかしげている。


「SNSいじっていて、チャットは確認していないんじゃない?」


 とりあえずチャットを見ていないだけなら、問題じゃないはず。


「ううん、そんなことないよ。みーちゃんはチャットを優先する」


 とはいえたいした問題ではないかもしれない。


 SNSでつぶやいていたって、チャットは見ない。それくらいあるでしょう。


「みーちゃん電話も出ないんだよ。もしかして寝てるんじゃない?」


 どうやらゆみちゃん、電話をかけているらしい。


「そんなことないでしょう。だってつぶやいているんだよ、SNSで」


 これは動かぬ証拠だ。そこでSNSを使っていて、寝ているわけではないはず。


「2人ともどうしたの?」


 部屋に入ってきたりりちゃんが、不思議そうに私達を見る。


「みーちゃんがSNSでつぶやいているのに、チャットは見ていないし電話にも出ないからおかしいって話。単にSNSを使っていて、他のことを気にしていないだけだと思うけど」


 私はさらっと答えた。


「それは単にみーちゃんがSNSの予約投稿を使っているんじゃない? それで本人は寝ているとか?」


 りりちゃんは何でもない感じで答える。


「「予約投稿?」」


 SNSはあんまり使わない、私とゆみちゃんは聞き返す。えっと予約投稿って何?


「指定した時間につぶやくことができるように設定できるの、それが予約投稿。みーちゃんはそれを使ってつぶやいて、今は寝ているんじゃない? だから返信が全員にできるような設定になっている。みーちゃんがいつも使っている設定じゃあ予約投稿はできないから、渋々全員が返信できるようにしたんだと思う」


 自信たっぷりなりりちゃんの話を聞いていると、そんな気がしてきた・・・・・・。

 

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